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寄り「添う」じゃなく、寄り「沿う」。その心は!?~介護の仕事とは~ / 田中雄二

寄り「添う」じゃなく、寄り「沿う」。その心は!?~介護の仕事とは~
田中雄二(ホームケア土屋 九州)

介護の仕事は「きつい、汚い、給料が安い」の3Kだとよく言われることがあります。

それを聞いてこの仕事をためらう人もいるかもしれません。

しかし、私は介護を専門学校から特養で13 年間働き、その中で「やりがい」「楽しいこと」などたくさんあり、介護職にしか味わえない感動もたくさんありました。

その中で一番印象に残っていることは、「施設」には閉鎖的なイメージがあるとは思いますが、家では元気がなかったご利用者が、入居され行事やレクリエーションをして生活されていくうちに笑顔がだんだんと増えていき、

「ここが一番よかとこよ、あなたの笑顔で私も笑顔になるね、ありがとう」

と言葉を頂き、始めは寝たきりだった方も、車椅子を自走されるまで元気になり、ご家族からも「こんなに元気な姿を見れてありがとうございます」と、感謝の言葉を直接頂いたときは「介護の仕事をしていてよかった」と実感しました。

このように、自分の仕事が目にみえる成果として出てくると、私自身の働く意欲が高まるだけではなく、「利用者ご本人にも元気や活力を取り戻してもらえる」という介護の仕事には、ものすごいやりがいを感じました。

また、「介護という仕事を通して得られる学びは多い」と感じます。

実際に一緒に働いていた他のスタッフからも「有意義な学びを得た」という声を聞きました。

私が相談員をしている頃も、介護士たちから多く、そうした声を聞くことがありました。

高齢者の方は「人生の先輩」で、知らない知恵や経験値をたくさん持っています。

このような方々と話をすることは、様々な知恵や知識を得ることができ、自分の人生観に新たな価値感も与えてくれます。

また、人生の最後に立ち会うことで「生きる意味」「死生観」について考えさせられることもあり、高齢者介護は思っている以上に奥が深い仕事だと感じました。

この介護経験14年の中で、『寄り添って介護する』とありますが、わたしは寄り「添う」ではなく寄り「沿う」介護をするという番組を鑑賞し、すごく共感が持てました。

病気で訪れる混乱や動揺などを単に「病気だから」と決めつけず、「落ち着くまでそばにいる」、「共に一緒に歩いていく」ということを心がけ、この仕事に誇りをもって介護していこうと思います。

プロフィール
田中雄二 ホームケア土屋 九州

所属事務所:ホームケア土屋九州 オフィスマネージャー

資格:介護福祉士 保育士 社会福祉主事任用資格 介護福祉士実習指導者講習会修了証、
認知症サポーターキャラバンメイト養成研修

介護を始めた時期:2008年4月
趣味:野球、美味しいお店探し

050-3733-3443