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『かいごのしごとはとにかく楽しく!』 / 野村義稀

『かいごのしごとはとにかく楽しく!』
野村義稀(ホームケア土屋 九州)

私事ですが、11月で福岡に引っ越して約1年が経過します。

少しずつ仕事以外での人脈も増えてきて、医療機器の営業マン、建築関係の職人さん、飲食店の店長さんなどなど…困ったときに相談できる繋がりが増えてきました。

社会人になると、様々な経験を経て「仕事観」や「人生観」などの価値観が固まります。

人と話すこと、経験や意見を聞くことは、自分の価値観や感覚を変える、大きなきっかけになると思います。

無資格未経験で『かいごのしごと』に飛び込んだ分、常に通じるものはないかとアンテナを張って活動しています。

まずは、あえて「ひらがなの多いタイトル」にした理由をお話しします。決して変換忘れではありません(笑)

私自身は「介護をもっとライトなものとして考えてほしい」と思っています。

介護の仕事の中で、「重度」訪問介護というのは、「責任のある(重い)仕事」という言葉がフォーカスされて、業界に飛び込めない人が、実際多いようです。

皆さんに、「もっと明るくて、楽しくて、人の輝く場面を見られる仕事なんだ!」という実態を知っていただきたいです。

そんな思いをなんとか表現するためには、言葉を変えるよりも「ひらがな」を使うことでイメージが膨らみやすいのかな⁇と考えました。

『かいごのしごと』は支援をすることだけが重要ではありません。

特に重要なのは「斜に構えることなく『等身大の自分』で『正面から本気で』接すること」です。

重度訪問介護では、長時間同じクライアント(ご利用者)と過ごすことが非常に多いです。

週4~5も入っていれば、お互いに仕事だけではない、不思議な仲間意識が芽生え始めてきます(笑)

2人で静かにテレビを見ているだけで、
『はい、○○さん(リモコン渡す)』⇒『おー、ありがとう(え?テレパシー??)』みたいなことも起きます。

なぜなのか、クライアントの趣味に引っ張られて同じような音楽を移動中に聞くことが増えます(笑)

気づいたら支援以外の日でも気になって仕方ないようになります(ちょっとだけ迷惑な気もしますが…)。

私は、こんな「仕事」に出会ったことがありませんでした。

モラル・マナーは重要ですが、常に友人の家に遊びに行く感覚と変わらない気持ちで支援に入っていました。

外出するときは、一緒に服を選ぶところから始まって、ずっと話すことが尽きません。

アテンダント(ヘルパー)として、出来ることや出来ないことといった一定の線引きはありますが、常にお互いが全力で楽しめていたように思います。

自分の知らない新しいこともたくさん教えてくださるので、常に刺激的な毎日でした。

ボードゲーム(将棋、オセロ、チェス)の最速敗戦記録は誰にも抜かれない自信があります(笑)

有難いことに、私が関わらせていただいたクライアントは、良くも悪くもこんな自分を受け入れてくださり、私が支援に入ることを、ありがたいことに心待ちにしておられました。

現在、私は営業推進部という新しく部署になったチームで新規のご依頼に対する調整や会社の広報活動をしています。

継続的に支援に入るポジションではなくなりましたが、その前段階で最前線に立って土屋を選んでよかったと思っていただけるような支援体制の構築やクライアントの満足度の向上、重度訪問介護の制度を広める活動を数多くやっていきたいと思います。

プロフィール
野村義稀 ホームケア土屋 九州

1992.04.26生まれの30歳

大学4年生の12月に脳挫傷,外傷性くも膜下出血,急性硬膜下血腫を受傷し入院。

意識不明の状態から回復し、約2ヵ月間の車椅子生活をする。

大学卒業後は、小学生から高校生まで対象の学習塾の営業や管理運営,家庭教師など全く別の分野で働いてきた。

2020年6月に重度訪問介護に出会い介護未経験の中、業界に飛び込む。

趣味はソフトテニスとアウトドア全般。最近、MTB(マウンテンバイク)も始めた。

050-3733-3443