楽しい現場を作るために~抽象的でなく、具体的に向き合うために~
日髙健太
このコラムに関心をもって開いていただきありがとうございます。
今回はクライアントとの関係性作りについて話させていただきます。
私がホームケア土屋に入社して、初めて支援に入った現場で、クライアントとの間でコミュニケーションを取ることにすごく苦労したのを覚えています。
というのも私は、現在ホームケア土屋郡山で働いていますが、郡山に来る前は沖縄県におり、福島県の方言や言葉のアクセントに慣れておらず、日常的なコミュニケーションを取ること自体に苦戦しました。さらにはそのクライアントは脳性麻痺の方で構音障害もお持ちでした。
もともと前職ではサービス業で働いていたということもあり、コミュニケーションを取ることには自信があったんですが…失敗し、いい勉強をさせていただきました。
ホームケア土屋郡山に入社して、上長の方から「クライアントに寄り添うのではなく向き合ってください」という事を教えていただきました。
クライアントがどのようにコミュニケーションを図りたいか、どの言葉が言い辛いか等を普段のコミュニケーションで知っておくことがとても大切だと感じました。
また、障害の特性をしっかりと把握しておくことがとても大切だなと思います。
そのクライアントは、何度も聞き返すと焦ったりしてより言葉が詰まるような印象を覚えました。
しかし、「わかったふりをしてしまうことはとてもよくない」とクライアントから直接アドバイス頂き、「何回でも聞いていいから」と、何度も話してくださいました。
初めて土屋でお世話になったそのクライアントとは、現在も楽しく支援に入らせていただいております。あの時の苦戦がいい結果につながったなと思っており、ほかのクライアントの支援に入る際にも、その教訓がとても生きていると思います。
障害に応じていろいろなコミュニケーション方法があり、対応するには知識がないといけません。口頭でのコミュニケーションの他、文字盤や視線入力装置、筆談や手話等たくさんのコミュニケーション方法があり、その方お一人おひとりに合ったコミュニケーションがあります。
そのたくさんのコミュニケーション方法に挑戦して知識と経験を蓄え、お一人おひとりのクライアントの「小さな声」を、より拾えるようにチャレンジしていくことが大切だと思います。
コミュニケーションは積み重ねで成長していけるものだと思います。日々成長し、楽しい支援ができるように、笑顔でクライアントの生活を支えられるように、頑張っていきたいです。
プロフィール
日髙健太 ホームケア土屋 東北
資格:実務者研修
沖縄県出身
沖縄県で重度訪問介護を2年経験し、ホームケア土屋郡山へ