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病気を乗り越えて気付いたこと / 田中雄二

病気を乗り越えて気付いたこと
田中雄二

3月中旬に自分自身の生死に関わるような病に襲われました。

私自身は身体こそ大きく、これといった大きな病気をすることなく過ごしてきました。
今回、ある身体の違和感を感じ、近くの病院を受診した際に「すぐに大きな医療機関を受診するように」と指示されました。日にちを空けずに受診し、即日入院、緊急手術という運びとなり、あまりにも突然なことで仕事のことや家族のこと、自分自身の命のことが頭にはよぎりましたが、考える間もなく手術の準備が着々と始まっていきました。十分な説明や引継ぎもできずにお休みをいただくことになり、大変ご迷惑をかけることになりました。

今回このようなことが起き、自分自身様々なことを考えるきっかけを与えてもらう出来事となりました。
あまりにも急なことだったため、やりかけていた仕事を奥永さんや小山田さん、コーディネーターの方々に引き継いでいただくこととなり、ご迷惑をおかけしました。しかし皆さんから「何も気にせず、心配はいらないから、療養して元気に戻って来てください」との言葉を頂き、いろいろな心配や、張りつめていた緊張感が一瞬でほどけ、安心して治療、療養に専念できました。

今までは、「私が管理者としてしっかりしないといけない」と思っていましたが、仲間を始め、「たくさんの人たちに支えてもらっての自分なんだ」ということを改めて実感しました。

後に妻から聞いた話で、急なことで説明も十分にできなかったため、心配いただき、病院の近くまで来てくださった方々がいたという話を聞いて、こんなにも自分のことのように心配してくれる同僚がいることに、胸が熱くなり、感謝でいっぱいになりました。

十分な説明ができないままだったため、多くの方々にご心配をおかけし、家族経由で職場の方々にたくさんの心配をいただいているということを聞き、本当に「仲間に恵まれた環境に身を置かせていただいている」ということに気付かされました。

仕事は一人でできるものではなく、同じ目標を持ち一緒に歩んでいく仲間がいて、自分自身を輝かせてもらったり、仲間の成功を願っていくものだと思います。この経験から、人のことを大切にし、まっすぐな気持ちで向き合う姿勢を常に忘れないようにいたいと思いました。

自分自身が大病を患ったきっかけに命の尊さや、人生の重みなど、今後の自身の人生観をも大きく変える転機となりました。

そして、福祉の仕事に携わらせていただいている中で、命と向き合う機会も多くあります。支援者としての自身の考え方を今一度考えることができました。誰にとっても大切な命です。一生もまた一度きりです。大切な家族や仲間、支援を必要としている方々にしっかりと寄り添っていけるよう、人としての成長を止めないよう歩んでいけたらいいなと思います。

身体が資本の仕事ではあるため、心身の違和感などには敏感になり、決して無理はせず、皆さんが相談しやすい環境作りや、自身の健康管理もしっかり行っていくことの大切さも実感しました。

今後、仲間がいろいろなことに悩んだり、体調を崩したりした時に、全力で助けていける大きな人間になっていきたいと思います。たくさんの方々のお陰で少しずつではありますが、完全復帰のために一歩一歩進んでいます。これからも人のためにいれる自分であることができるよう、できることからしっかり取り組んでいきたいと思います。

プロフィール
田中雄二 ホームケア土屋 福岡

所属事務所:ホームケア土屋九州 オフィスマネージャー

資格:介護福祉士 保育士 社会福祉主事任用資格 介護福祉士実習指導者講習会修了証、
認知症サポーターキャラバンメイト養成研修

介護を始めた時期:2008年4月
趣味:野球、美味しいお店探し

050-3733-3443