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亡き祖父母に託されていた「成長の種」~介護職をはじめて思ったこと~ / 秋山芳樹

亡き祖父母に託されていた「成長の種」~介護職をはじめて思ったこと~
秋山芳樹

ホームケア土屋茨城事業所でコーディネーターをさせて頂いている秋山です。

今回は、私の祖父母の話を交えながら話させて頂きたいと思います。

私の両親は共働きだった為、父方の祖父母によく面倒を見てもらっていました。

私はまだ幼かったこともあり、いたずらばかりしていたと思いますが、記憶の中では祖父母から一度も怒られたことがありません。

私が悪い事をしても怒ったり、叱る事なく、「まだまだ子供だからしょうがない」などと言われていました。

しかし、なぜ駄目かをきちんと教えてくれていた事を今でも覚えています。

例えば私が友達と喧嘩をし、お互い怪我をした時には、祖父母が「お互い痛い思いをする。体も心も…誰も喜ばない…カッコよくもない」「どんな人にも優しくしなさい」また両親からは「迷惑だけはかけるな」と言われていました。

私はまだ幼かったこともあり、言われたことも聞かず、自分の好きなように過ごしていました。私が中学生になり反抗期を迎え、親には悪い言葉を発し、迷惑ばかりかけていた時、祖父母は体調を崩し入退院を繰り返していました。私は時々、病院にお見舞いに行っていましたが、いつも私に「人には優しくしなさい」「カッコ悪い事はするな」「何かに迷ったらかっこいい方を選べ」と言われていました。

当時の私はかっこいい事をはき違えていたと思います。今思うと恥ずかしい事ばかりしていました。

時は流れ、祖父母は亡くなり、大学で福祉の勉強をしていた事もあり、介護の仕事に就きました。

最初はただ業務をこなす。排泄介助をする時は「汚い」「臭い」などと思いながら仕事をしている中で、クライアントやクライアントのご家族様から「ありがとう」と言われた時、介護をしていてよかったと思いました。それから少しずつ仕事に対する考え方が変わり、

「クライアントは人生の先輩」

「クライアントから教わる事はたくさんある」

と自然と思えるようになり、クライアントの事を敬う気持ちが出てきました。

私も教える立場になった時に、ふと祖父母の言葉を思い出しました。「人には優しくしなさい」「カッコ悪い事はするな」「何かに迷ったらかっこいい方を選べ」

迷ったらかっこいい方を選んでいるかは分からないが、人には優しく出来ている。

介護職を通して私は成長したと思います。

私に携わってくれた方々に感謝しています。

これからは、何かに迷ったら「かっこいい方」を選んでいけるような人生を歩んでいきたいと思います。

プロフィール
秋山芳樹 ホームケア土屋 茨城

出身地:茨城県
趣味:フィットネス、ボディーメイク
保有資格:ヘルパー2級、社会福祉主事、介護福祉士、介護支援専門員

大学で福祉、介護を学び、有料老人ホーム、特別養護老人ホームで経験を重ね2022年に株式会社土屋に入社し現在に至る。

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