「重度訪問介護の研修を調べていたら、統合課程という言葉が出てきた。ほかの課程と何が違うの?」——そんな疑問を持つ方は多いです。結論からお伝えすると、統合課程は、基礎課程・追加課程の内容に、喀痰吸引・経管栄養などの医療的ケアを加えた課程です。これ一つで、現場で働く力と医療的ケアの基礎をまとめて学べます。ただし、統合課程を修了しただけで医療的ケアができるわけではなく、修了後に手続きが必要です。
この記事では、統合課程で学べる内容と、医療的ケアができるようになるまでの流れを整理します。なお、4つの課程や資格全体の話は、別の記事(重度訪問介護の資格とは)でまとめています。
統合課程とは?基礎・追加に医療的ケアを加えた課程
重度訪問介護従業者養成研修には、基礎課程・追加課程・統合課程・行動障害支援課程があります。このうち基礎課程と追加課程は、現場で働くための介護技術や緊急時の対応を学ぶ課程です。
統合課程は、その基礎・追加の内容に医療的ケアを加えて、まとめて学べるようにした課程です。そのため、統合課程を選べば、重度訪問介護の現場に立つ力と、医療的ケアの基礎を一度に身につけられます。各課程の全体像は重度訪問介護の資格とはで解説しています。
統合課程で学べる「医療的ケア」とは
重度訪問介護の利用者には、これらの医療的ケアを必要とする方が多くいます。内容を見ておきましょう。
喀痰吸引とは
喀痰吸引とは、自力で痰を出すことが難しい方に対して、鼻や口などから管で痰を取り除くことをいいます。痰がたまると息苦しさや肺炎の原因になるため、吸引で取り除くことで呼吸が楽になり、肺炎の予防にもつながります。
経管栄養とは
経管栄養とは、口から食事をとることが難しい方に対して、胃や腸に造設された経路から管で栄養を投与することをいいます。医師や看護師から指示された栄養剤を投与する、生きるために欠かせないケアです。
医療的ケアができるようになるまでの流れ
ここは、もっとも誤解されやすいところです。実際には、次の段階を踏みます。
- 統合課程(喀痰吸引等の基本研修を含む)を修了する
- 看護師などの指導のもとで実地研修を受ける
- 都道府県から「認定特定行為業務従事者」の認定を受ける
- 勤務先の事業者が「登録特定行為事業者」として登録する
この段階を経て、はじめて認定を受けた特定の利用者に対して、喀痰吸引や経管栄養を行えるようになります(出典:厚生労働省「喀痰吸引等制度」/社会福祉士及び介護福祉士法第48条の3)。
カリキュラムと受講方法
時間数や内容は実施先によって異なりますが、たとえば大阪府では、統合課程は講義13時間・演習8時間・実習9時間とされています。喀痰吸引や経管栄養の演習・実習が含まれるため、すべてをオンラインだけで修了することはできません。
統合課程の受講を考えている方は、演習・実習の会場が自宅から通えるか、受講料や日程はどうか、といった点を申し込み前に確認しておきましょう。受講先の探し方は重度訪問介護の資格とは、費用や無料で受ける方法は無料・割引で取る方法でまとめています。
まとめ|統合課程は「医療的ケアまで」への近道
医療的ケアまで対応できるようになると、任せてもらえる利用者が増え、介護職としての専門性も高まります。すでに介護福祉士などの資格をお持ちの方は、科目免除を受けられる場合もあります(介護福祉士でも必要?)。具体的な受講先や日程は、受講先や土屋ケアカレッジに確認してみてください。
統合課程で、医療的ケアまで学ぶ
土屋ケアカレッジでは、喀痰吸引などの医療的ケアまで学べる統合課程を開講しています。未経験から入社して受講する方も多く、就労を条件に研修費の負担を抑えられる仕組みもあります。適用には条件があるため、くわしくは土屋ケアカレッジにお問い合わせください。
※統合課程の修了だけでは医療的ケアはできず、修了後に実地研修と認定の手続きが必要です。
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