重度訪問介護の求人が気になる。勤務は大変なの？埼玉でおすすめの事業所は？

介護業界の求人のなかでも、近年その件数が増えてきているのが、重度訪問介護の求人です。

重度訪問介護は2006年に現在の名称で制度がスタートして、重度の肢体不自由をもつクライアントに対する介護サービスの提供が始まりました。

2014年からは対象が重度の知的障害や精神障害をもつクライアントにまで拡大され、24時間の見守りを必要とするクライアントが自宅で自立した生活を送るためにサービスを提供しています。

介護業界のなかでも比較的新しいサービスではありますが、今後も需要の高まりや事業所の増加が予想され、それに伴って求人数の増加も見込まれます。

今回は重度訪問介護の求人が気になるという方に向けて、重度訪問介護の働き方や大変な部分、また求人を選ぶ際のポイントについてご紹介していきます。

埼玉で重度訪問介護の求人をお探しの方にはおすすめの事業所もご案内いたしますので、ぜひ最後までご確認ください。

重度訪問介護について

重度訪問介護は、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの一つです。

障害区分4以上など、一定の基準以上に重い肢体不自由・精神障害・知的障害をもっていながらも、施設に入所することなく自宅で自立した生活を継続したいと考えているクライアントに対して、24時間体制で自宅を訪問し、サービスを提供しています。

アテンダント1人でクライアントの自宅を訪問してサービスを提供するというスタイルは訪問介護や定期巡回・随時対応型訪問介護看護と同様ですが、1回の訪問時間は6～8時間程度と長く、次のアテンダントと交代するまで、もしくは家族と交代するまでの間、クライアントに向き合って過ごすことになります。

重度訪問介護の大変なポイントは

介護の中でも特に身近に利用者がいないとその実態が掴みにくい重度訪問介護の仕事内容ですが、実際に重度訪問介護を提供するなかで大変になってくるのは、どのような点なのでしょうか。

一つひとつ確認していきましょう。

夜勤がある

重度訪問介護を必要としているクライアントは、常時の見守りや介護サービスの提供を必要としています。

そのため例えば1人暮らしのクライアントの場合は、1日あたり3人のアテンダントが8時間ずつサービスの提供を担当する、ということも珍しくありません。

サービスの特性上、深夜や早朝のシフトに入ることや、祝日や年末年始も仕事の需要があるという点を理解しておきましょう。

子育てや家庭の事情などで早朝・夜間・休日の出勤が難しい場合は、時短勤務の求人を確認することをおすすめいたします。

反対に夜勤があることをプラスに捉え、「収入面の充実から重度訪問介護を選んだ」というアテンダントも少なくありません。

ワークライフバランスと収入面を比較しながら、重度訪問介護の求人を見てみるとよいでしょう。

1人のクライアントに対して8時間向き合う

重度訪問介護のクライアントは常時の介護を必要としていますので、アテンダントはシフト制で1日あたり1人のクライアントを8時間ほど担当することになります。

訪問介護や定期巡回・随時対応型訪問介護看護と比較すると「1人のクライアントに対してじっくり向き合うことができるので、より良い介護を追求することができる」、「クライアントに向き合う時間を通して、自分自身の介護スキル上達につながった」という先輩アテンダントの声も多く聞かれますが、慣れるまでは他の介護サービスとの違いに戸惑う部分も生じる可能性があります。

障害に配慮した介護の提供

重度訪問介護が訪問介護や定期巡回・随時対応型訪問介護看護と大きく異なる点として、クライアントの障害の重さという部分が挙げられます。

重度訪問介護を提供するうえで、重度訪問介護従事者の資格（統合課程）を取得する際に、障害に関する知識等はしっかりと勉強しますが、重度訪問介護に従事した直後は、覚えるべきことや慣れるべきことが、多少なりとも出てくることが予想されます。

どんな求人を選べばいいの

他の介護サービスとは異なる部分が多い点が多い重度訪問介護だからこそ、入社から仕事に慣れるまでの間はしっかりとサポートしてくれる会社の求人を選ぶことが、重度訪問介護の求人のポイントです。

先輩アテンダントと同行研修を受けることができたり、社内で相談しやすい雰囲気があるかどうかも、チェックしておくとよいでしょう。

また「ひと月あたり夜勤はどの程度発生するのか」、「クライアント宅へは直行直帰が可能か」、「勤務時の服装に規定はあるか。私服を準備する必要があるのか」、「車を運転する必要はあるのか」など、他の介護サービスと同様に、働き方のスタイルに関しては入社後にイメージギャップが生じないよう、求人情報でしっかりと確認をしておきましょう。