重度訪問介護の仕事内容は、重い障がいのある方のご自宅で、身体介護から見守りまでを含めてマンツーマンで長時間支えること。施設介護や短時間の訪問介護とは、働き方がまったく違います。この記事では、具体的な5つの業務、1日の流れ、夜勤、やりがいと大変さまで、これから重度訪問介護で働くことを考えている方に向けて解説します。
重度訪問介護の仕事内容とは?ひとことで言うと
重度訪問介護は、障害者総合支援法にもとづく障がい福祉サービスの1つで、重い肢体不自由や知的障がい・精神障がいにより常時の支援を必要とする方(障害支援区分4以上などの要件があります)が対象です。ALSや筋ジストロフィーなどの難病、脳性まひ、脊髄損傷の方など、クライアントの状況はさまざまです。
働き方の最大の特徴は3つ。①1回の支援が8時間以上になることもある長時間ケア、②基本的にマンツーマン、③「見守り」も業務に含まれること。高齢者向けの訪問介護のように1日に何件も回るのではなく、1人のクライアントとじっくり向き合います。
具体的な5つの業務
- 身体介護:入浴・排せつ・食事の介助、体位交換(床ずれ予防のための姿勢変え)、着替え、移乗など。身体に直接触れる支援です。
- 家事援助:調理・洗濯・掃除・買い物など、生活を回すための家事全般。クライアントの暮らし方に合わせて行います。
- 見守り:そばで様子を見守る時間も、重度訪問介護では正式な業務です。緊急時にすぐ対応できる安心を提供することが仕事そのものになります。
- 外出時の移動支援:通院、買い物、散歩、社会参加のための外出に同行します。「家の中だけ」の仕事ではありません。
- 医療的ケア:喀痰吸引や経管栄養は、所定の研修を修了し、認定・登録などの必要な手続きを経ることで実施できるようになります(無資格・未経験のまま行うことはありません)。
「見守りが業務に含まれる」のは、短時間で多くのタスクをこなす訪問介護との大きな違いです。時間に追われず、クライアントのペースに合わせられることを魅力に感じるアテンダントは多くいます。
1日の流れ|日勤のイメージ
たとえば日中の支援なら、朝の起床介助と朝食のサポートから始まり、日中は家事や外出同行、合間には見守りの時間があり、夕食の支援で交代——という流れが一例です。決まった作業を順にこなすのではなく、その日のクライアントの体調や予定に合わせて動きます。
時間ごとの具体的なスケジュール例は、次の記事でくわしく紹介しています。働く自分の姿をイメージしたい方はこちらもどうぞ。
夜勤の仕事もある?
夜間は、就寝中のクライアントの見守りを軸に、体位交換やトイレ介助、必要な方には医療的ケアを定期的に行います。「夜通し動きっぱなし」ではなく、クライアントが安心して眠れるようそばで支えるのが役割です。夜勤の具体的な仕事内容とメリット・デメリットは、次の記事で解説しています。
やりがいと、正直な大変さ
やりがい
- 関係の深さ:毎回違う家を回るのではなく、同じクライアントの生活を継続して支えるため、信頼関係が積み重なっていきます。「心の距離が近い」と表現するアテンダントもいます。
- その人の人生を支えている実感:施設ではなく自宅で暮らすという選択を、自分の仕事が直接支えています。
- 介護の力がつく:1人ひとりの障がいに合わせて支援を組み立てる経験は、介護職としての土台になります。
大変さ
- 長時間の集中:マンツーマンの長時間支援は、体力と気持ちの持久力が求められます。
- 1人で判断する場面:訪問先では基本的に1人。事業所のサポート体制がどれだけ整っているかが、働きやすさを大きく左右します。
「きつい」と言われる理由とその対処法、収入のリアルは、こちらで正直に書いています。
未経験からこの仕事を始めるには
介護の資格や経験がなくても、養成研修(統合課程)を修了すれば重度訪問介護のアテンダントとして働けます。研修の内容・費用・取り方は、次の2記事にまとめています。
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