重度訪問介護を利用したいと思ったとき、まず気になるのが「どこに相談し、どんな手続きを踏めばいいのか」ではないでしょうか。ここでは、申請から利用開始までの流れをステップごとに整理します。
重度訪問介護は、住み慣れた自宅で自立した生活を続けたいクライアントを支える、障がい福祉サービス(介護給付)です。制度の全体像は重度訪問介護とは?にまとめていますので、あわせてご確認ください。ホームケア土屋は全国47都道府県で事業所を展開しており、ご相談もお受けしています。
まず確認したい利用条件
重度訪問介護は、重度の肢体不自由や、重度の知的障がい・精神障がいにより行動上の著しい困難があり、常に介護を必要とするクライアントが対象です。具体的には、障害支援区分が区分4以上で、次のいずれかに該当することが要件になります。
- 二肢以上に麻痺等があり、認定調査項目の「歩行」「移乗」「排尿」「排便」のいずれも「支援が不要」以外と認定されている
- 認定調査項目のうち行動関連項目(12項目)の合計点数が10点以上である
対象者の詳しい条件(年齢や入院中の扱いなど)は、別の記事でくわしく解説しています。
申請から利用開始までのステップ
お住まいの市区町村の障がい福祉窓口へ相談・申請する
認定調査員が自宅を訪問し、生活の様子を確認・聞き取り。あわせて医師意見書を用意する
調査結果と医師意見書をもとに、コンピュータ判定と審査会を経て障害支援区分が決定する
特定相談支援事業者がサービス等利用計画案を作成し、市区町村へ提出する
市区町村が支給を決定し、障害福祉サービス受給者証が交付される
利用する事業所と契約し、サービスの利用を開始する
障害支援区分の認定
障がい福祉サービスを利用するには、まず障害支援区分の認定が必要です。区分は1〜6の6段階に分かれ、区分ごとに利用できるサービスの量の目安が異なります。申請すると認定調査員が自宅を訪問して聞き取り調査を行い、その内容と医師意見書をもとに、コンピュータ判定と市区町村審査会の判定を経て区分が決まります。
サービス等利用計画の作成
障害支援区分が決まると、どのようなスケジュールで、どの程度の量のサービスを利用するかを定めたサービス等利用計画を作成します。特定相談支援事業者がクライアントの自宅を訪問して意向を聞き取り、区分をふまえて計画案を作成。これを市区町村へ提出し、支給が決定すると、事業所への利用申し込みへと進みます。
利用開始までの期間と、その後の見直し
「すぐにでも支援を受けたい」という場合でも、認定調査や計画作成に一定の時間がかかります。利用を検討し始めた段階で、早めに窓口へ相談しておくと安心です。
利用開始後も、定期的にクライアントの状況を確認し、いまの介護給付が適切かを見直すアセスメントがあります。必要に応じて量や内容を調整してもらえるため、「サービス量が足りない」「クライアントの様子に変化があった」というときは、遠慮なく相談しましょう。
利用するうえで知っておきたい注意点
日常生活に必須でない支援はできない
重度訪問介護は、クライアントの日常生活を支えるためのサービスです。そのため、日常生活に欠かせない範囲を超える支援は行えません。たとえば、おせち料理の調理や大掃除の代行、留守番、ペットの世話、草むしり、同居家族の分の洗濯や共有部分の清掃などは対象外です。
外出支援の対象とならない外出がある
サービス内容には外出支援も含まれますが、支援を受けられるのは日常生活に必要と判断される外出に限られます。布教・宗教活動、通勤・勤務など経済活動に関わる外出、週2回以上の習い事、ギャンブルのための外出などは、支援の対象になりません。
手続きの流れを押さえて、早めの相談を
今回は、申請から利用開始までの手続きと、利用のうえでの注意点を整理しました。まだ利用経験のある人が身近にいないことも多いサービスです。要点は次のとおりです。
- 対象は障害支援区分4以上+一定の要件。まず条件を確認する
- 申請はお住まいの市区町村の障がい福祉窓口から。区分認定と計画作成を経て利用開始
- 利用開始までおおむね1〜2か月。できないこと(医療行為・特定の外出など)も事前に確認
初めて利用を検討しているクライアントやご家族の方は、疑問やお悩みなど、どうぞお気軽にホームケア土屋までご相談ください。
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