「なんて専門性が高く、遣り甲斐のある仕事なんだろう!」~重度訪問の資格をとって働いてみて思うこと~ / 小川力信

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「なんて専門性が高く、遣り甲斐のある仕事なんだろう!」~重度訪問の資格をとって働いてみて思うこと~
小川力信(ホームケア土屋 関東)

と、統合?なに?統合課程?介護課程じゃなくて?

入職前に受講する際、何度か聞き返してしまった。

自身の介護歴20年の中で介護支援専門員や介護福祉士を取得し、介護の資格はこれで大丈夫なんじゃないかと考えていたが、全く聞いた事もない資格に最初は戸惑った。

どうやらこの資格があると障害区分4~6の方の支援に入り、医療的ケアをする事が出来るらしい。

自分は喀痰吸引2号研修の資格も取得していたが、前職では看護師がいた事もあり、自分で医療的ケアをやる事は全くなかった。

そもそも医療的ケアに関しては、かなり厳密に看護師が関わっているのを見ていたので、まさか3日間で取得できるなんて信じられなかった。

なので資格を取得した際は、嬉しさというより、正直、こんな短期間の研修で医療的なケアに関われるようになるなんて、ヤバくないか?事故は起こらないのか?と、嬉しさよりも不安になったのを覚えている。

ただ、実際働いてみてわかったが、統合課程の資格があれば即日医療的ケアを実施してよいというわけではなく、指導看護師から実地研修を受け、カレッジで修了証を発行してもらい、さらに自治体に申請にて認定証をもらうまで医療的ケアは実施出来ないという事を知り、「なるほど、統合課程資格は資格取得がゴールではなく、スタートラインに立つ為の資格なんだ。」と理解した。

とはいえ、私も含め未経験者の多くは「ミスったら死に直結」という医療的ケアに不安でいっぱいになるのは当然であり、その不安をいかに解消するのかが、アテンダントの離職防止にも繋がると感じた。

幸いな事に、私の初支援にはコーディネーター経験の長い素晴らしいマネージャーが同行研修をしてくださり、不安なく安心して重度訪問の世界に入る事ができた。

むしろ「なんて専門性が高く、遣り甲斐のある仕事なんだろう」と思えるまでに至った。

私は土屋に入社し、右も左もわからない中で、そんなマネージャーに出会えて幸運であったが、これからはこの幸運を標準化していきたいと考えている。

自身の経験からも言えるが、重度訪問の世界ではクライアントとアテンダントを繋ぐ人材が非常に重要であり、クライアントが納得し安心できるか、アテンダントの不安を最小限にとどめ、安心して支援スタートをきる事ができるのかが、後々の事業発展にまで影響してくると断言できる。

つまり「コーディネーターを制するものは重度訪問を制する」と言っても、全然大げさではないと私は思っている。

プロフィール
小川力信 ホームケア土屋 関東

埼玉県川口市在住。
基本的に寂しがりや。そのわりに一人の時間も好きという面倒な人間です。
妻と子供3人と犬2匹とワイワイ騒がしく暮らしつつ、一人でゲームしたり本を読んだりして毎日楽しく過ごしています。
趣味はキャンプで、焚火をしながらウイスキーを飲むのがたまらなく大好きな43歳です。

介護経験は高齢者支援で20年、最終的には介護老人保健施設の副施設長をしておりましたが、施設の高齢者支援の対局の位置にあるといえる在宅の障害者支援を実践したく土屋に入社。障害支援はホヤホヤの新人1年目です。

保有資格は介護福祉士とケアマネージャーの資格を持っております。

前職では高齢者支援の中でも認知症支援に注力していたこともあり、東京都の認知症介護指導者として地域の認知症啓発や認知症高齢者への支援に没頭していました。

現在は関東ブロックの東京エリアでマネージャーとして従事しています。

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