相談支援専門員について知っていますか?仕事内容や役割を、簡単解説!

相談支援専門員について知っていますか?仕事内容や役割を、簡単解説!

相談支援専門員というお仕事について、耳にしたことはあるでしょうか。

相談支援専門員は、2006年に施行された障害者自立支援法で創設された、比較的新しい障害者支援の資格です。

自宅で生活を続けている障害をもつクライアントに対し、各種福祉サービスの案内や福祉サービスを利用できるようにサポートするための役割を担っているのが、相談支援専門員です。

障害をもつクライアントであっても自宅での自立した日常生活を過ごすことができるよう、サポートします。

今回はそんな相談支援専門員の仕事内容について解説します。

目次

相談支援専門員の仕事内容って、どんなことをするの?

相談支援専門員は、様々な障害をもっている方やそのご家族との相談を通して、自宅での自立した生活を送ることができるよう、様々な支援を行います。

障害福祉サービスのエキスパートとして、様々な障害福祉サービスとクライアントをつなげる、いわばパイプのような役目を担っています。

ここでは、主に新規のクライアントに対して相談支援専門員が行っている仕事内容について、ご紹介いたします。

相談支援専門員の仕事①クライアントや家族へのヒアリング

相談支援専門員が取り扱う障害福祉サービスは、以下のようなクライアントが対象になるサービスです。

  • 身体に障害ある方と児童(身体障害者手帳が交付されている方)
  • 知的な障害のある方と児童
  • 発達障害も含めて、精神的な障害のある方
  • 指定難病患者など、一定の障害が認められている方

したがって相談支援専門員は、このようなクライアントや家族と面談し、自宅での自立した生活を継続する上での困りごとや、サポートが必要な部分に関するヒアリングを行います。

相談支援専門員の仕事②モニタリング

必要な障害福祉サービスの内容や量を決める上で、実際のクライアントの生活を確認するのがモニタリングです。

ヒアリングだけでは気づくことが出来なかった日常生活へのハードルや、クライアントの様子などをしっかりと専門的な視点から確認します。

相談支援専門員の仕事③レポートと計画書の作成

クライアントやご家族へのヒアリングや、実際の生活をモニタリングした後は、クライアントの自立した生活に必要と思われるサポートについてレポートを作成します。

また障害福祉サービスを利用するための計画表(利用計画)を作成するのも、相談支援専門員の仕事です。

利用計画に伴う関係者会議や、医療施設や行政などの関連機関を連携を図るという役割も含まれています。

相談支援専門員の仕事④事業所との利用調整

実際にクライアントが利用する障害福祉サービスの内容や量が決まったら、クライアントやご家族と相談の上で、利用する事業所を探します。

場合によってはクライアントに同行して事業所の見学に足を運び、事業所側とも情報の連携を図ります。

相談支援専門員の仕事⑤カルテの作成と、関係者ミーティング

実際にクライアントが利用する事業所が決まった後も、相談支援専門員の仕事は終わりではありません。

クライアントの情報をカルテに残して管理しておく事務作業なども、相談支援専門員自身が担当する仕事となります。

また障害福祉サービスを利用するクライアントには、学校に通っている児童もいれば、疾患を理由に通院を継続している方もいらっしゃいます。

そのような場合は各種機関の関係者と、現在のクライアントの様子や今後のサポート方針などを相談する関係者ミーティングが開かれるケースもあります。

相談支援専門員として担当するクライアントが関わる関係者ミーティングには出席し、情報を共有する役割があります。

相談支援専門員の仕事⑥トラブル対応

障害者が自宅で生活を行っている際になんらかのトラブル等が生じた場合、緊急訪問や緊急相談を行うのも相談支援専門員の仕事です。

特に単身世帯のクライアントや、家族のサポートを受けるのが何らかの事情で難しいクライアント、また障害者支援施設や病棟から退院したばかりのクライアントなどに限定される仕事内容ではありますが、相談支援専門員の大切な任務のひとつです。

相談支援専門員の勤務時間は?

相談支援専門員は、在籍している組織にもよりますが、基本的には平日の9時-17時勤務のケースが多いとされています。

重度訪問介護の事業者やクライアントが通学中の学校や通院中の病院などとのミーティングを行うことも多いですが、相手先も基本的には平日のデイタイムのケースが多いので、働きやすい職場環境となっています。

相談支援専門員として活躍するためには

相談支援専門員は、なんといっても様々な障害福祉サービスを熟知した上で、それぞれのクライアントに適したサービスを紹介できることが強みになります。

特に障害福祉サービスは、制度の拡充が近年特に著しく成長を遂げている分野でもあります。

2003年に支援費制度がスタートして以降、障害福祉サービスは「行政から与えられるもの」ではなく、「クライアントが選ぶもの」へと変化を遂げました。

2006年よりサービス提供が始まった重度訪問介護のように、様々な障害福祉サービスのメリットや利用条件を理解し、地域にある障害福祉サービスを適切にご案内することが、相談支援専門員の仕事内容です。

日々情報をアップデートしておくことが、相談支援専門員として大事な力になってきます。

クライアントに選ばれる「重度訪問介護」とは

先ほどご紹介した重度訪問介護は、重い障害を持つ方が自宅での自立した暮らしを送ることができるよう、24時間の見守り体制で提供する障害福祉サービスです。

現在ホームケア土屋では、この重度訪問介護を47都道府県全ての地域でご紹介しています。

相談支援専門員やケアマネージャーの立場から「重度訪問介護について詳しく知りたい」とお考えの方は、どうぞ地域のホームケア土屋までお気軽にお問い合わせいただければと思います。

相談支援専門員は、クライアントの「自分らしく」をサポートする仕事内容。

相談支援専門員の具体的な仕事内容を中心にご紹介させていただきました。

相談支援専門員が携わる障害福祉サービスは、今まさに日本が力を入れて支援体制の改革を進めている分野ですので、今後も社会的意義が非常に高い制度になってきます。

「自分らしく過ごしたい」と考えているクライアントの力になれるよう、知識のブラッシュアップや関係各所との連携を図っていきましょう。

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