重度訪問介護従業者養成研修は統合課程で受講できる！方法とポイントを解説
重度訪問介護従業者養成研修とは、重度訪問介護に必要な資格を取得する研修です。
近年、重度の障がいがある方でも「住み慣れた家で過ごしたい」という希望が多く、重度訪問介護の需要が高まっています。
また、重度訪問介護従業者の資格を統合課程で取得すると、医療的ケアも可能になり、活躍する場が増えます。
今回は「統合課程で取得できる資格」を中心に「統合課程を受講する方法・ポイント」と「統合課程で重度訪問介護従業者を取得するメリット」について解説します。
重度訪問介護従業者は統合課程で取得できる
統合課程は「重度訪問介護従業者の養成研修」に加え「喀痰吸引・経管栄養等の研修」も実施しています。
重度訪問介護従業者は、障がい区分が4〜6に認定される重度の肢体不自由、精神障がい、知的障がいといった方のサポートに特化したアテンダントです。
重度訪問介護は吸引や経管栄養といった医療的ケアが必要となる現場があり、統合課程にて医療的ケアの研修を受講することで、クライアントに幅広く対応できるようになります。
統合課程で重度訪問介護従業者養成研修を受講するには
統合課程の資格を取得するためには、専門のスクールで学ぶ必要があり「重度訪問介護従業者の資格」と「喀痰吸引・経管栄養等の研修」が最短3日で取得可能です。
受講の要件はなく、資格の有無や介護の職歴を問わず誰でも受講可能となっています。
家の近くにスクールがあるかの確認は、インターネットにて「統合課程 お住まいの地域（関東・関西・○○県など）」を検索してください。
統合課程が受講できるスクール選びのポイント
統合課程をスクールで受講するために、以下の3つのポイントを確認しておきましょう。
- 自宅からの距離
- 日程
- 料金
3つのポイントを順に解説します。
1.自宅からの距離
講義の受講方法はスクールによって異なり、通学とオンラインの2種類があります。
加えて、喀痰吸引の演習、現場での介護技術やコミュニケーションの実習も必須となっており、演習や実習場所へ通わなければなりません。
スクールに受講を申し込む前に、自宅から通える距離か確認しておきましょう。
2.日程
統合課程は毎日開催されているわけではなく、事前に日程が決まっています。
自身の予定と照らし合わせながら、受講や通学ができる日程か確認しましょう。
スクールのホームページに日程が記載されていない場合は、問い合わせるとわかります。
3.料金
統合課程の受講には料金がかかり、目安はおおよそ3万円です。
受講料はスクールによって異なるため、スクールのホームページにて確認しましょう。
また、期間限定のキャンペーンで受講料が割引となっていることがあります。あわせて割引があるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
統合課程のカリキュラム
統課過程で学ぶカリキュラムは厚生労働省によって定められています。
講義、実習、演習の科目があり、計20.5時間の研修を受けます。
以下にカリキュラムをまとめました。
【講義】
| 研修内容 | 研修時間 |
|---|---|
| 重度の肢体不自由の地域生活等に関する講義 | 2時間 |
| 基礎的な介護技術に関する講義 | 1時間 |
| コミュニケーションの技術に関する講義 | 2時間 |
| 喀痰吸引を必要とする重度障がい者の障がいと支援に対する講義・緊急時の対応及び危険防止に関する講義① | 3時間 |
| 喀痰吸引を必要とする重度障がい者の障がいと支援に対する講義・緊急時の対応及び危険防止に関する講義② | 3時間 |
【演習】
| 研修内容 | 研修時間 |
|---|---|
| 喀痰吸引等に関する講義 | 1時間 |
【実習】
| 研修内容 | 研修時間 |
|---|---|
| 基礎的な介護と重度の肢体不自由者とのコミュニケーションの技術に関する実習 | 3時間 |
| 外出時の介護技術に関する実習 | 2時間 |
| 重度の肢体不自由者の介護サービス提供現場での実習 | 3.5時間 |
統合課程で重度訪問介護従業者の資格を取得するメリット
統合課程で重度訪問介護従業者と医療的ケアの資格を取得することで、3つのメリットがあります。
- スキルアップになる
- 働く選択肢が増える
- キャリアアップにつながる
上記3つのメリットについて詳しく紹介します。
1.スキルアップになる
統合課程にて重度訪問介護に必要な知識・技術を学べるため、スキルアップにつながります。
高齢の方と障がいがある方の介護の区別ができ、臨機応変に対応することが可能です。
加えて、喀痰吸引・経管栄養の医療的ケアができると、アセスメントが深まります。介護展開も深まるため、よりクライアントに合ったサービスが提供できるようになります。
2.働く場所の選択肢が増える
統合課程にて重度訪問介護従業者の資格を取得すると、働く場所の選択肢が増えます。
統合課程を取得した方は重度訪問介護事業所で活躍することはもちろん、他の場所でも働くことが可能です。統合課程は履歴書の資格欄に記載できるため、就職の際のアピールにもなります。
以下に統合課程を取得した後でも活躍できる場所をまとめました。
統合課程の資格は必須ではありませんが、統合課程で学んだ介護技術やコミュニケーション、医療的ケアのスキルを活かせるといったメリットがあります。
- 訪問介護
- 放課後等デイサービス
- 障がい者グループホーム
- 障がい者デイサービス
- 就労移行支援所
- 医療的ケアが必要な施設やデイサービス
3.キャリアアップにつながる
重度訪問介護従業者養成研修にて資格を取得し、実務経験を積むことは介護業界においてキャリアアップに繋がります。
需要が高まっていくことが予想される重度訪問介護。
資格を持つだけでなく実務経験があるアテンダントは、多くの現場で重宝されます。最終的にサービス管理責任者などの管理職を目指す場合、今後の将来設計のために重度訪問介護従業者養成研修を修了しておくことは大きなメリットです。
重度訪問介護従業者養成研修は統合課程で受講できる
今回は統合課程で取得できる資格について紹介しました。
重度訪問介護従事者を統合課程で取得すると、医療的ケアについても学ぶことが可能です。重症訪問介護と医療的ケアが可能になると、スキルアップはもちろん、キャリアアップにもつながります。
統合課程の資格を取得するにはスクールの受講が必要です。紹介したポイントをおさえてスクールを選びましょう。
ホームケア土屋で一緒に働きませんか？
ホームケア土屋は全国に多数の重症訪問介護を展開しています。
重症訪問介護に少しでも興味がある方は一緒に働いてみませんか？
住み慣れた家での生活を希望される重度障がいの方々はとても多く、希望にお応えし続けるには多くの仲間が必要です。
統合課程の資格は、法人内で運営している土屋ケアカレッジで取得が可能です。無資格で介護の経験がなくても入社されている方は大勢おり、入社されるすべての方に統合課程を受講いただき、資格を取得していただいています。
興味がある方は、ぜひ毎週月曜日に開催されているオンライン説明会に参加してみてください。
