重度訪問介護はきついって本当?きついと言われる理由とその対処法を解説
重度の障がいを持っている方を対象にサポートする介護を「重度訪問介護」と言います。
重度訪問介護だけでなく介護業界は激務であることが多く、離職率も高いと言われています。
また、インターネットで重度訪問介護の仕事について検索すると、「きつい」などのネガティブなワードが目につきます。
しかし、然るべき対処をし、事業所選びに力を入れることで、きついと言われる仕事にも柔軟に対応することができます。
今回は、重度訪問介護がきついと言われる理由について詳しく解説します。
重度訪問介護とは
重度訪問介護とは、障がい者総合支援法に基づいた事業のことです。
重度の肢体不自由や精神障がい・知的障がいなど、行動上著しい困難があり、常に介護が必要な利用者さんのお宅へ訪問し、身体介護や生活支援を行います。
具体的には、排泄介助や食事介助、家事援助や外出支援などを行います。
重度訪問介護の対象になる方
ほとんどのクライアント(ご利用者)は、日常生活が自分一人では困難な方になります。
二肢以上に麻痺などがある方、脳性麻痺や脊椎損傷、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、筋ジストロフィーなどの難病の方が当てはまります。
また、最重度の知的障がいや精神障がいをお持ちの方も支援の対象になります。
いずれも家族の介護だけでは限界のある方や、障がいがあっても自宅で暮らしたいという方に多く利用されています。
重度訪問介護の仕事内容
基本的に24時間対応でサービスを行います。重度訪問介護は8時間〜12時間といった長時間のサービスも多く、夜間の見守りも支援となります。
一日の仕事内容
クライアントの支援状況によっては、早朝から深夜まで付きっきりでケアを行う場合もあります。
そのため、一日の仕事内容は基本的にクライアントの生活リズムに合わせなければなりません。サポートをする際には、クライアントが一人でできることは見守り、いざというとき手助けするといった姿勢が大切になります。
着替えや身だしなみを整える
クライアントの着替えをサポートします。洗顔や髪をとかすなど、身だしなみを整えるお手伝いもします。
食事の準備・介助・片付け
食事の準備や片付けも仕事の1つです。一人で食事が難しい利用者さんに対しては、食事介助も行います。
口腔ケア
歯磨きや口腔内のケアを行います。嚥下(えんげ)とは、食べ物を噛み、飲み込みやすい大きさに変えて口から喉、食道、胃へ送り込むことを言います。口の中を清潔に保ち、嚥下をスムーズに行えるようサポートすることは、利用者さんが健康的な日常を過ごすために重要なケアになります。
排泄介助やトイレのサポート
おむつ交換や(ポータブル)トイレへの移乗など、スムーズに排泄できるよう介助やサポートを行います。利用者さんによってはトイレまで移動できたり、ある程度のことは自分でできる方もいます。そうした場合は安心安全に留意し、利用者さんの意思を尊重して見守るようにしましょう。
入浴介助
お風呂での事故を防ぐため、入浴介助を行います。 重度の障害を持つクライアントの中には通常の入浴が困難な場合が多く、その際は訪問入浴を利用されます。
体位変換
寝返りなどの体位変換にもサポートが必要です。自力で体位を変えることが難しいクライアントも多いため、それぞれのクライアントに合った座り方・寝返りが行えるようサポートします。
買い物の代行・家事代行
必要なものがあれば利用者さんに代わって買い物に行きます。
さらに、掃除や洗濯など日常的な家事も場合によってはサポートの対象となります。
重度訪問介護がきついと言われる理由
重度訪問介護は、介護業界の中でも特にきついと言われています。
そうしたネガティブなイメージがつく理由は、いくつかあります。
- 細かな指示や繊細な要望が多い方を担当する場合がある
- 一人で訪問する不安がある
- 長時間勤務
- 夜勤がある
- 緊急対応になる可能性がある
- 医療的ケア
それぞれ詳しく説明していきます。
細かな指示や繊細な要望が多い方を担当する場合がある
クライアントの中には、重度の障害をお持ちであるがゆえの、細かな指示や繊細な要望が多い場合があり、それが原因で精神的にきついと感じる可能性もあります。 怒られたように感じることが続くと、耐え切れずに辞めてしまうケースも少なくありません。
一人で訪問する不安がある
重度訪問介護は基本的に1人で訪問し、介助を行います。そのため、緊急のトラブルが起きれば1人で対応しなければなりません。そうした大変さから、プレッシャーに感じるケースもあります。
長時間勤務
重度訪問介護は訪問介護よりサービス時間が長いのが特徴です。
訪問介護の場合、一軒の支援が30分〜1時間といった短い時間でサポートする場合が多いですが、重度訪問介護は8時間〜12時間といった長時間のサービスが多いです。そのため、体力に限界を感じ、きつさを感じてしまう可能性もあります。
夜勤がある
重度訪問介護は24時間サービスのため、夜勤も必要になってきます。クライアントが就寝されてからも、細心の注意を払い見守らなければなりません。人の体は夜間には休むようにできているため、昼夜逆転する夜勤の勤務はきついと感じる場合もあります。
緊急対応になる可能性がある
サービスを行っていると、クライアントの容体が急変することもあります。
重度訪問介護は1人で行うため、こうした緊急の対応が怖い、難しいと感じてしまう可能性もあります。
医療的ケア
重度訪問介護のクライアントには、喀痰吸引や経管栄養が必要な方がいらっしゃいます。
こうしたケアは研修で習いますが、一歩間違えれば命に関わる事態を招くため、より集中して実践しないといけません。そのため不安感が拭えず、プレッシャーやストレスを感じてしまう可能性もあります。
重度訪問介護の仕事は介護事業者によって決まる
こうしたネガティブな情報があると、介護業界に就職・転職するのを躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、前述したようなネガティブなイメージは、勤務先によって払拭されることも多いです。つまり、どの介護事業所で働くのかが非常に重要になってきます。
重度訪問介護の仕事をするならホームケア土屋がおすすめ
ホームケア土屋は、きついと言われている介護業界のイメージを覆すべく、高待遇で社員を迎えるよう努めています。
ホームケア土屋の取り組みについて、順に説明します。
保険への加入
どれだけ気をつけていても、介護の現場では事故が起きる可能性があります。
事故が起きると、賠償責任などの問題が発生します。
そのような事態に備えて、ホームケア土屋は、損害賠償に対する保険や労災保険に加入しています。万が一、出勤中や勤務中に怪我が起きても、事業所でしっかりと対応してくれるので安心です。
ひとり立ちできるまでサポートしてくれる
始めから一人で訪問することはなく、初めのうちは先輩や上司が一緒に利用者さんの元へ同行してくれます。
焦らず落ち着いて対応できるよう、利用者さんごとに手順書も準備されています。
もちろん夜勤についても、初めから一人で対応するわけではなく、ひとり立ちできるまでしっかりとサポートしてくれます。
資格取得制度の充実
重度訪問介護は、資格がなければ就けない仕事になります。
その点、ホームケア土屋では資格取得や研修をサポートする制度が整っています。
株式会社土屋が運営する資格取得専門のスクール土屋ケアカレッジがあり、そこで重度訪問介護に関する資格や重度訪問介護従事者養成研修統合課程を受講することができます。
これは介護事業所とスクールどちらも運営している企業ならではの取り組みです。
さらに、資格を取得すると研修の受講料が実質無料になったり、資格取得に向けて介護事業所が勤務調整をしてくれる場合もあります。
介護の業界でキャリアアップを目指す方にとって、非常に魅力的な取り組みと言えます。
事業所ごとに相談窓口があります
万が一、利用者さんからハラスメント被害にあったとき、ホームケア土屋では気軽に相談できる窓口があります。相談窓口は事業所ごとに設置されており、ハラスメント被害にあった場合でもすぐに相談できる環境が整っています。
重度訪問介護従業者を守ろうという環境があるため、安心して働くことができます。
働きやすい環境で重度訪問介護のエキスパートを目指そう
重度訪問介護の仕事は、その仕事内容から、肉体的・精神的にきつさを感じやすい仕事と言われています。
しかし、そのネガティブなイメージは勤務先によって大きく変わってきます。重度訪問介護従業者として長く働くためには、事業所選びが非常に大切です。
ホームケア土屋では、利用者さんだけでなく介護に携わる従業員全員を大切にしています。
そのため、従来の訪問介護より働きやすく、「介護=きつい」という考えが覆えることもあるでしょう。
未経験でも働きやすい環境で、キャリアアップに向けたサポートも充実しています。介護業界でキャリアアップを目指すなら、ホームケア土屋への就職・転職を検討してみてはいかがでしょうか。