重度訪問介護はきついって本当?きついと言われる理由とその対処法

「重度訪問介護はきつい」という言葉を目にして、応募をためらっていませんか。長時間の勤務や夜勤、1対1での対応など、一般の介護とは違う大変さがあるのは事実です。ただ、その多くは理由がはっきりしていて、事業所の体制しだいで和らげられるものでもあります。

この記事では、重度訪問介護が「きつい」と言われる理由をひとつずつ分解し、それぞれにどんな備えがあれば不安が小さくなるのかを整理します。これから働くことを考えている方が、「自分にもできそうか」を判断できる材料になれば幸いです。

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そもそも重度訪問介護とはどんな仕事か

重度訪問介護とは、障害者総合支援法にもとづく障がい福祉サービスのひとつです。重度の肢体不自由や、知的障がい・精神障がいにより行動上著しい困難があり、常に介護を必要とするクライアント(ご利用者)のご自宅を訪問し、身体介護や家事援助、外出時の支援などを行います。

高齢者向けの訪問介護と大きく違うのは、1回の訪問が8時間から12時間と長く、見守りの時間を含めて連続した支援を行う点です。短時間で多くの家庭をまわる働き方とは、仕事のリズムそのものが異なります。仕事内容の全体像は、重度訪問介護の仕事とはでも紹介しています。

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1日の仕事の流れ(日勤・夜勤のスケジュール例)

「きつい」という言葉だけでは、実際の働き方がイメージしにくいものです。ここでは、日勤と夜勤それぞれの1日の流れを例として紹介します。担当するクライアントによって内容は変わりますので、あくまで目安としてご覧ください。

日勤の流れ(例:9時〜18時)

日勤は、クライアントが起きて活動する時間帯を支えます。朝の起床・着替え・洗顔などの身支度から始まり、食事の準備と介助、入浴の介助、買い物や通院・散歩などの外出の付き添い、掃除や洗濯といった家事援助を、クライアントの予定に合わせて行います。合間には見守りの時間もあり、慌ただしく動き続けるというより、その方の生活リズムに寄り添って支える働き方です。

夜勤の流れ(例:19時〜翌7時)

夜勤は、夕食の介助や入浴、就寝の準備を整えたあと、夜間は見守りが中心になります。数時間おきの体位変換やトイレ・おむつの介助はありますが、クライアントが眠っている時間帯は、待機や見守りが多くを占めます。「夜勤=ずっと動きっぱなし」というイメージを持たれがちですが、日中とは業務の密度が異なり、日勤とは違った働き方になります。夜間の勤務体制や休憩の取り方は事業所によって異なるため、応募時に確認しておくと安心です。

このように、重度訪問介護は「1日1件をじっくり担当する」働き方が基本です。複数の家庭を短時間で慌ただしくまわる介護とは異なり、移動や時間に追われにくいのが特徴です。

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「きつい」と言われる6つの理由

ネガティブなイメージがつく背景には、いくつかの共通した理由があります。まずは正体を知ることが、不安を小さくする第一歩です。

1. 長時間の勤務で体力を使う

重度訪問介護は、1回の訪問が8時間から12時間に及ぶことが多い仕事です。短時間の訪問介護に慣れていると、勤務時間の長さに体力面での負担を感じることがあります。ただし、その分だけ移動や引き継ぎに追われることは少なく、一人のクライアントとじっくり向き合える働き方でもあります。

2. 夜勤があり生活リズムが不規則になりやすい

24時間の支援を交代で担うため、夜勤が発生することがあります。クライアントが就寝された後も見守りが必要で、昼夜が逆転する勤務に慣れるまでは大変に感じる方もいます。一方で、夜間は見守りが中心となる時間も多く、日中とは業務の密度が異なります。

3. 一人で訪問するプレッシャーがある

基本的に一人でご自宅を訪問して支援を行うため、その場の判断を一人で担う場面があります。困ったときにすぐ同僚へ相談しにくい環境は、特に新人のうちは不安に感じやすいポイントです。

4. 緊急時の対応に不安を感じやすい

支援中にクライアントの容体が急に変わることもあります。一人で対応する場面では、「自分に対処できるだろうか」という緊張が伴います。裏を返せば、緊急時の手順や連絡体制が整った事業所であれば、この不安は大きく和らぎます。

5. 医療的ケアへの緊張感がある

クライアントによっては、喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアが必要な場合があります。これらは所定の研修を受けて行うものですが、慎重さが求められるため、慣れるまではプレッシャーを感じることがあります。医療的ケアを行うための資格については、重度訪問介護に必要な資格で詳しく解説しています。

6. 細やかな要望への対応に気を使う

重い障がいがあるからこそ、支援の方法に細かな希望を持つクライアントもいます。その一つひとつに丁寧に応えようとするあまり、精神的に気を張ってしまうことがあります。これは信頼関係が築ける前の段階で起こりやすく、関係ができてくると和らいでいくことも多いものです。

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「きつさ」は事業所選びで大きく変わる

「きつい」と言われる理由の多くは、一人で抱え込む状況や準備不足から生まれる不安です。支える体制が整った職場を選べば、同じ仕事でも感じ方は大きく変わります。

実際、介護の離職率は決して突出して高いわけではありません。公益財団法人 介護労働安定センターの令和6年度 介護労働実態調査によると、訪問介護員の離職率は11.4%で、近年は低下傾向が続いています。同調査では、相談や指導の体制が整っている職場ほど離職率が低い傾向にあることも示されています(出典:公益財団法人 介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査」)。「きついかどうか」は仕事の種類だけでなく、どの職場で働くかに大きく左右されるのです。

だからこそ、応募先を選ぶときは次のような体制が整っているかを確認しておくと安心です。

  • ひとり立ちまで先輩や上長が同行してくれるか
  • クライアントごとの手順書が用意されているか
  • 緊急時の連絡・対応体制が明確か
  • ハラスメントや悩みを相談できる窓口があるか
  • 資格取得を会社が支援してくれるか
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ホームケア土屋が「きつさ」を和らげるために整えていること

ホームケア土屋では、上に挙げた不安を一つずつ解消できるよう、働く環境づくりに取り組んでいます。

ひとり立ちまで同行でサポート

最初から一人で訪問することはありません。先輩や上長が同行し、クライアントごとの手順書も用意したうえで、安心してひとり立ちできるまでサポートします。夜勤も同様に、いきなり一人で担当することはありません。

資格取得を会社が支援

重度訪問介護は資格がなければ就けない仕事ですが、株式会社土屋には資格取得専門のスクール「土屋ケアカレッジ」があります。入社される方には、重度訪問介護従業者養成研修(統合課程)を受講いただける体制を整えており、未経験・無資格から始める方も多くいます。資格取得の全体像は重度訪問介護に必要な資格をご覧ください。

相談窓口とハラスメント対応

事業所ごとに相談窓口を設け、クライアントとの関係で悩んだときやハラスメントを受けたときにすぐ相談できる環境を整えています。一人で抱え込まずにすむ仕組みが、長く働き続ける支えになります。

事故に備えた保険への加入

どれだけ注意しても、介護の現場では事故が起こる可能性があります。ホームケア土屋は損害賠償に関する保険や労災保険に加入しており、万が一のときも事業所として対応します。

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向いている人・向いていない人

「自分にできるだろうか」と不安な方のために、この仕事に向いている人の特徴を整理します。あてはまらない項目があっても、働きながら身についていくものが多いので、参考程度にご覧ください。

向いている人

  • 一人のクライアントとじっくり向き合い、信頼関係を築くことにやりがいを感じる人
  • 相手のペースを尊重し、その方の「こう暮らしたい」に寄り添える人
  • 言葉以外のサインからも気持ちをくみ取ろうとする姿勢がある人
  • 短時間で多くをこなすより、落ち着いて丁寧に支援したい人
  • 自分の生活に合わせて柔軟にシフトを組みたい人

向いていないと感じやすい人

  • 常に複数人のチームで動きたい人(重度訪問介護は1対1が基本のため、施設介護の方が合う場合があります)
  • 短時間でテキパキ動く働き方を好む人

もし「チームで働きたい」と感じる場合でも、重度訪問介護で培った経験は、施設や他の障がい福祉サービスでも活かせます。まずは自分に合う働き方を知ることが第一歩です。

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大変さの先にある、この仕事のやりがい

ここまで「きつさ」を中心にお伝えしてきましたが、重度訪問介護には、それを上回るやりがいがあります。

長時間1対1で向き合うからこそ、クライアントとの間に深い信頼関係が生まれます。施設介護のように多くの方を同時に見るのとは違い、その方の生活に寄り添い、「今日はこう過ごしたい」という思いを一緒に実現できる仕事です。買い物や外食、旅行といった「やりたいこと」に付き添い、その方の暮らしが広がっていく場面に立ち会えることは、この仕事ならではの喜びです。感謝の言葉を直接受け取る機会も多く、人の役に立っている実感を得やすい仕事だといえます。

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働き始めてからの不安と、待遇のこと

ここまでは「働き始める前」の不安についてお伝えしました。実際に働き始めてから「続けられるだろうか」と感じる場面や、その乗り越え方については、重度訪問介護をやめたくなる瞬間と気持ちの切り替え方で詳しく紹介しています。

また、「きつい仕事に見合った待遇なのか」が気になる方は、重度訪問介護は儲かる?給与とやりがいの実際もあわせてご覧ください。給与や処遇改善の考え方を整理しています。

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正しく知れば、「きつい」は乗り越えられる

「きつい」理由のほとんどは、支える体制の整った職場を選ぶことで和らげられます。

重度訪問介護が「きつい」と言われる理由は、長時間勤務・夜勤・一人での対応・緊急時・医療的ケア・細やかな要望への対応と、はっきりしています。そしてそのほとんどは、支える体制の整った職場を選ぶことで和らげられるものです。

大変さの一方で、一人のクライアントとじっくり向き合い、その方の暮らしを支えられるやりがいは、この仕事ならではのものです。未経験からでも、サポートのある環境なら着実に力をつけていけます。重度訪問介護で働くことに興味を持たれた方は、まずはお気軽にご相談ください。

重度訪問介護の仕事に興味をお持ちの方へ

未経験・無資格からでも、資格取得の支援とひとり立ちまでのサポートがあります。「自分にもできるか不安」という段階でのご相談も歓迎です。

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