【障害福祉に関わる仕事】「相談支援専門員」が向いている人とは?

【障害福祉に関わる仕事】「相談支援専門員」が向いている人とは?

障害福祉制度を支える職種のひとつに、相談支援専門員というお仕事があります。

相談支援専門員は直接的に介護や機能訓練などのサービスを提供するわけではありませんが、クライアントの自立した生活に必要と思われる障害福祉サービスを選択し、実際にサービスを利用開始するまで、またサービスの利用開始後のサポートを行う仕事です。

そのため相談支援専門員には、的確な状況判断を行い、豊富な知識と知見に基づいたサービスの提供を行うことが求められています。

今回は相談支援専門員のお仕事が向いている人を、相談支援専門員の業務内容を交えながらご紹介していきます。

目次

相談支援専門員が向いている人①主体的に学ぶことができる人

相談支援専門員は、相談支援事業所や基幹相談支援センターとよばれる事業所に勤務して、障害福祉サービスを利用したいと考えているクライアントからの相談を受けます。

モニタリングと呼ばれるクライアントの状況確認などのステップを踏み、一人ひとりのクライアントにとって必要だと思われる障害福祉サービスの利用を提案していくのですが、現在では様々な障害福祉事業所によって色々な障害福祉サービスが提供されています。

また障害福祉サービスの利用をサポートする上では、最新の障害福祉制度に基づいた利用条件の確認や手続きなど、変化する制度や情報に対応しながら業務を行う必要があります。

相談支援専門員としての資格が認められた後も主体的に知識をブラッシュアップしていくことが求められますので、自ら進んで学ぶことができる方は相談支援専門員のお仕事が向いている人です。

相談支援専門員が向いている人②冷静に状況を判断できる方

相談支援専門員はクライアントが利用するサービスを検討する前の段階と、サービスの利用の開始当初の3か月間は原則どのクライアントも毎月「モニタリング」と呼ばれる状況確認を行うこととなります。計画案への記載においては、その当初3か月間が終了した後のモニタリング期間のみを記載していくのですが、モニタリング期間は最終的には事業所の提案を受け、市が決定するものとされており、場合によっては提案された期間と異なる決定をすることもあります。

クライアントが日常生活の中でどのようなことに困っているのかや、クライアントにとって必要なサービスの内容と量を見極めるための重要な業務で、モニタリングを通して冷静に状況を判断することができる人は相談支援専門員に向いている人といえます。

また地域の障害福祉サービスの状況や、今後クライアントのライフステージが変化することで起こりえる環境の変化に対する予測など、相談支援専門員には高い判断力が求められる場面が多い仕事であるといえます。

介護や福祉の仕事ではアテンダント自らが主体的に判断し、行動する必要のある場面が多数ありますので、普段から判断力に関しては意識しておくとよいでしょう。

相談支援専門員が向いている人③積極的にコミュニケーションを取ることができる人

相談支援専門員はクライアントやご家族と向き合って意思を確認するのはもちろんのこと、クライアントが通っている医療機関や学校の関係者、またすでに利用していたりこれからお世話になったりする事業所のアテンダントなどと、コミュニケーションを取る必要があるお仕事です。

障害福祉サービスの利用を検討中のクライアント本人や家族にわかりやすく様々なことを背説明するのはもちろんのこと、関係者会議のセッティングやハンドリング、障害福祉サービスを提供している事業所との交渉など、相談支援専門員としてコミュニケーション力が求められる場面は比較的多めとなっています。

相談支援専門員が向いている人④ワークライフバランスを重視したい方

相談支援専門員が勤務する相談支援事業所や基幹相談支援センターは、基本的に運営時間が平日の日中(9時から18時の間)であるケースがほとんどです。

居宅介護や訪問訓練などの直接的に障害福祉サービスを提供する事業所と比較すると、深夜や早朝の時間帯での出勤、また休日の出勤などは少なめです。

また業務に関するスケジューリングなども個々の裁量による部分が大きくなっていますので、プライベートの時間を充実させたい方や、子育て中の方などでも比較的働きやすい職種となっています。

そのため障害福祉サービスに関わりながらもワークライフバランスを重視したいという方は、相談支援専門員が向いている人といえるでしょう。

相談支援専門員が向いている人⑤他人の想いに共感し、尊重できる人

相談支援専門員は初めての問い合わせから利用するサービスの計画作成と調整、そしてサービス利用開始後の定期的な確認と、クライアントやご家族に対して長期間にわたって向き合う仕事になります。

またクライアント一人ひとりの意思を尊重し、自立した生活が送れるように困りごとやつまづきを取り除く過程において、クライアントに対して寄り添った対応ができるかどうかが、非常に重要になってきます。

障害福祉制度の大原則に基づいて、障害のある方の手助けとなれるように考え、行動することができる人こそ、最も相談支援専門員に向いている人といえるでしょう。

相談支援専門員として働き始めてからも、クライアントに共感して想いに寄り添うことは、相談支援専門員が最も大切にするべき基本精神といえます。

障害福祉制度を深く理解し、障害の有無に関わらず誰もが尊重される社会を目指して働くことが大切になってきます。

相談支援専門員に向いている人は、資格を目指してどんどんチャレンジしていこう。

障害福祉サービスと障害をもつクライアントを結ぶかけ橋である、相談支援専門員に向いている人の特徴を5つご紹介させていただきました。

相談支援専門員は文字通り、障害福祉サービスに関する相談を受けて、専門知識に基づいた支援を提案するプロフェッショナルです。

障害福祉サービスの成り立ちや最新の障害福祉制度について知識を含め、一人ひとりのクライアントに寄り添った対応を心がけましょう。

また相談支援専門員に向いている人であっても、無資格で相談支援専門員になることはできません。

相談支援専門員になるためには介護や福祉現場での経験と、必要な研修の受講が必要となってきます。

まずは相談支援専門員になるための要件を満たすことができるよう、現場での実務経験を積んでいきましょう。

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