重度訪問介護って儲かる?現場の実態とやりがいや苦労のリアル

目次

重度訪問介護って儲かる?現場の実態とやりがいや苦労のリアルとは?

重度訪問介護業界の給与事情はどのようになっているのでしょうか。

今回は、「重度訪問介護は儲かるのか?」という疑問に対してお答えしながら、重度訪問介護の業務内容から診療報酬・給与事情まで、詳しく解説していきます。

そもそも重度訪問介護って何?

重度訪問介護”は、 重度の肢体不自由(身体障害)または知的・精神障害によって、常に介護や見守りが必要とされる方に対して行う、訪問型の障害福祉サービスです。

身体介護、家事援助、移動支援などを総合的に提供します。

介護業界で一般的な、介護保険法の“訪問介護”とは異なる枠組みのものとなります。

重度訪問介護のクライアント(ご利用者)

重度訪問介護を利用できるのは、原則として18歳以上の重度の肢体不自由者、重度行動障害のある知的障害者や精神障害者です。

15歳以上の障害児も、児童相談所長が必要性を認めた場合には利用できます。 要件を満たせば、24時間訪問介護サービスを受けられます。

  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
  • 筋ジストロフィー
  • 脳性麻痺
  • 強度行動障害 等

上記のような、難病疾患を抱えた方が多く利用されています。

重度訪問介護で提供するサービス

重度訪問介護のサービス内容は、主に以下のようなものがあります。

①居宅内での援助

  • 食事や入浴、着替えや排泄などの身体介助
  • 調理や洗濯、掃除などの家事援助
  • 買い物など、生活全般の援助
  • 生活等に関する相談及び助言

②外出時の援助

  • 移動時の身体介助
  • 買い物のサポート

など

また、必要に応じて、喀痰吸引などの医療的援助も行います。
※ホームケア土屋なら、介護士の研修カリキュラムも充実していますので、安心して業務に取り組んでいただけます。

それぞれ詳しく説明していきます。

重度訪問介護サービスの提供時間

重度訪問介護は、基本的に24時間対応可能(クライアント毎の支給時間に応じる)です。

介護サービス提供者は交代制で、夜間対応も行います。しかし、夜間は家族がいるからという理由等で、サービスを利用されない方やクライアント毎の支援計画(支援支給時間内で計画)によっては、必ずしも夜勤があるとは限りません。

重度訪問介護のヘルパーになるためには

重度訪問介護のヘルパーになるためには、以下のような条件をクリアする必要があります。

・介護福祉士、介護職員初任者研修などの資格所有者
・重度訪問介護従事者養成研修修了者

無資格で勤務する場合には、重度訪問介護従事者養成研修や、強度行動障害支援者養成研修などを受講する必要があります。

※ホームケア土屋にて就業頂く場合は必ず統合課程を受講(受講料は会社負担)頂きます。また介護資格研修体制が充実しておりますので、お気軽に面接時にご相談ください。

儲からない”と言われる重度訪問介護

「重度訪問介護は儲かるの?」という質問に対して、結論からお答えすると、一般的に重度訪問介護は“儲からない”と言われます。
その理由について、他の介護サービスと比較しながら紐解いていきます。

重度訪問介護の診療報酬

重度訪問介護の診療報酬は、他の介護業務の診療報酬に比して低単価です。

介護における報酬は、単位数×単価で決まります。なお、単位は、国によって定められた基準をもとに、地域区分やサービスの内容によって変わってきます。

介護サービスの提供時間を1時間以上1時間30分未満として、例を挙げて説明すると、介護保険を利用した居宅介護サービスである、居宅における身体介護サービス(いわゆる訪問介護(身体)は、584単位になります。一方、重度訪問介護サービスは275単位で、その差は309単位もあります。介護保険を利用した身体介護サービスの方が、倍以上介護報酬単位が高く設定されているということです。

これが、”重度訪問介護は儲からない”と言われる所以です。

ホームケア土屋の重度訪問介護は給料が良い

儲けることが難しい重度訪問介護事業ですが、株式会社土屋(ホームケア土屋)の重度訪問介護スタッフの給料は平均よりも高めに設定されています。

重度訪問介護という重要なサービスを担う人材の給料をベースアップさせたいという強い思いから、土屋のスタッフは介護職の中でも高水準の年収になっています。

【参考】
介護事業者の平均年収:370万円
土屋介護スタッフの平均年収は:410万円

※土屋の重度訪問介護求人に関する詳細はこちらをご確認ください。

重度訪問介護には給与以上のやりがいがある

重度訪問介護の仕事には大きなやりがいが存在すると言われています。

ここでは重度訪問介護に携わる方が感じるやりがいについて順番に見ていきましょう。

一人一人のクライアントへゆっくり介護を提供できる

重度訪問介護の仕事は、施設での介護とは異なり、個々のクライアントに合わせた介護を提供することが可能です。
クライアントのペースに合わせて満足度の高いサービスを提供できます。
そのため、クライアントに感謝される機会は非常に多く、そのような時にやりがいを感じられるでしょう。

クライアントを深く理解することができる

施設介護で大人数のクライアントに対応する場合とは異なり、介護者自身がクライアントの日常生活の中に溶け込み、より良い生活を送っていただくための介護の提供となるため、クライアントとの心の距離が近くなります。

一緒に楽しみを分かち合ったり、時には傷ついた心に寄り添ったり、介護者自身がクライアントの生活に彩りを添えることができるため、気持ちの面で非常にやりがいを感じられる仕事です。

重度訪問介護が辛いと感じる可能性も

重度訪問介護に限った話ではありませんが、重度訪問介護の仕事には多くのやりがいがある反面、辛いと感じることがある可能性もあります。

クライアントが重度の障害を抱えているため、対応に様々な配慮を要したり、専門的な知識が必要となったりすることもあるためです。
重度訪問介護が辛いと感じる時について、順番に見ていきましょう。

  • 技術面で不安
  • 長時間勤務が辛い
  • クライアントの希望する介護の提供が難しい

技術面で不安

基本的に1対1での対応となるため、重度障害のあるクライアントに対する身体介助に不安を覚える場面があるかもしれません。
特に、その不安は新人の頃に感じることが多いかと思います。先輩・後輩の風通しが良く、相談のしやすい職場や、研修制度の整っている職場を選べば、不安も軽減するでしょう。

長時間勤務が辛い

訪問介護やデイサービスなど、他の介護業界で働いてきた方にとって、長時間1対1で対応することが精神的に辛いと感じてしまう場合もあります。しかし、それは裏を返せば、1対1でクライアントと深い関係を築けるというメリットでもあります。
必ずしも、長時間勤務がデメリットになるとは言い切れません。(クライアント間の移動時間が基本的にないので、効率的に稼げると言う方も多い)

人によって向き不向きがありますので、自分の性格や希望条件などを考慮して仕事を選ぶことが大切になります。

クライアントの希望する介護の提供が難しい

クライアントがうまく伝えられない、アテンダント(ヘルパー)がうまく汲み取れない、これらの理由で、介護に相違が生じてしまうことがあります。

持っている障害によっては、クライアントが意思を明確に言語化することが難しい場合も多いです。アテンダントの”察する”力も多くの場面で求められるでしょう。

両者に相違があるとトラブルになりやすく、クライアントに迷惑をかけてしまうこともあるので注意が必要です。ほんの少し介助方法や物の設置場所が違ったり、声の掛け方を間違えただけでも、クライアントにとっては大きなストレスとなることを心得ておきましょう。何度もクライアントとコミュニケーションを図りながら、担当者間でも徹底した申し送りを行い、より良い介護の提供に努める必要があります。

重度訪問介護に携わる職員が“儲かる”社会を目指して

一般的に“儲からない”と言われる重度訪問介護ですが、その業務内容は、重度の障害を抱えている方に最大限の配慮をしながら体力も使う大変なハードな仕事になります。

弊社では、そのような苦労を抱えながら尽力する職員に対して、少しでも多く給与を受け取っていただけるよう、以下のような制度を整えています。

ホームケア土屋のマネジメント制度

家族でのケアが大変で、ニーズが多いにも関わらず、診療報酬が低い重度訪問介護。

そんな中、重度訪問介護に注力する弊社では、日々業務に奮闘する社員に還元できるよう、以下のように業務マネジメントをしています。

  • 連絡業務の多くををリモートワーク化し、経費の大幅削減
  • 会社運営を評価され、国からの補助金交付を実現
  • 離職率を減らし、採用コストを削減

働きやすい環境づくりのために、定期的な待遇改善、ハラスメント相談窓口の設置、『経営の見える化のための月1回の全社対象オンラインミーティングの開催をしております。

介護業界の標準給与を上回る給与実績

介護事業者の平均年収は370万円と言われています。
そんな中、弊社介護事業者の平均年収は410万円です。
施策を一つ一つ見直し、社員に還元できるようマネジメントしております。

重度訪問介護はやりがいのある仕事

重度訪問介護の介護報酬は、高単位ではないものの、一人一人のクライアントとゆっくり向き合える時間があることで、給与面では感じられないやりがいを見出せる機会も多くあります。クライアントとしっかりと向き合い、誠実な対応を重ねることで、アテンダント(ヘルパー)はクライアントの生活の中でかけがえのない存在となることでしょう。

重度訪問介護は、クライアントの自己負担や利用可能時間に地域格差があり、需要が高いけれども実際の利用に踏み出せていない方がいることも事実です。

あなたの求められる場所で、やりがいのある仕事をしてみませんか。

ホームケア土屋では、介護職の皆さんのやる気、能力から、定期的な待遇改善を行っております。
ぜひ一度、弊社までお問い合わせください。

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