「成長し続けるチームを目指して」~介護において良いチームとは~
奥永孔太郎(ホームケア土屋 九州)
私は学生時代、ボクシング部に所属していました。
格闘技は個人競技の為、チームワークとは「縁遠い」ように思われるかもしれませんが、実際には、仲間と日々の練習の中で励まし合い、マネージャーやコーチからのサポートを全面的に受けながらリングに上がるので、一人でやっているというより、むしろ「チームがあるおかげで」頑張れている。という感覚でした。
私が考える、「良いチーム」とは、
①コミュニケーションがしっかりとれる
②全員で一つの大きな目標を共有し、それぞれが達成に向けて努力する
③日々の研鑽を怠らず、常にサポートしあいながら成長し続けることができる
これは、介護の仕事においても同様だと考えます。
まずは「コミュニケーションをしっかりとること」でお互いを理解し、信頼関係を築く第一歩になると思います。
お互いの考え方や想いを良く知っておくことで、誤解が生じたりトラブルになることを防ぎ、安心して情報共有することができます。
介護の仕事は、基本ご利用者と1体1でケアを行うことが多い為、スタッフ一人一人の独自のやり方や、流れ等ができてしまいがちですが、逆に、ご利用者の立場からすると色々な人から「かわるがわる異なったやり方でケアされる」のは、不安に思うかもしれません。
その為に、定期的に、チームで話し合いの場を設けて、ケアの統一や目標設定を行う必要があります。
全員が同じ方向性を理解したうえで、個人個人が工夫し、又それをチームに共有する…ということが大切だと思います。
又、チームづくりにおいて、「成長し続ける」ということは、とても重要なことであると考えます。
現在のやり方に疑問を持っているにもかかわらず、不満だけ口にしながら改善点等も出さずに、ただ日々の業務が終わるのを待っているようなチームよりも、現状に満足せず、常に改善点を探しながら、目標の達成に向けてお互いにサポートし合えるチームを目指したいと私は思います。
チーム作りにおいて、リーダーの存在が重要であると思いますが、必ずしも、一人のリーダーだけが、チームを引っ張っていくというかたちである必要は、「無い」と考えます。
それぞれが、自分の得意とする分野においての「リーダー」を務めながら、お互いの成長を助け合えるような組織が理想ではないかと、考えます。
現在では「ダイバーシティ」の考え方が浸透して、より多様性が重視されるようになってきているなかで、それぞれの個性を尊重しながら、その中で、新たな発想や、イノベーションが生まれてくるような環境を作る為に、まずはそれぞれが「安心して自分の能力を発揮できるチーム作り」を目指していきたいと思います。
プロフィール
奥永孔太郎 介護事業部 九州ブロック
介護事業部 九州ブロック
ホームケア土屋北九州 オフィスマネージャー
介護福祉士、サービス管理責任者、児童発達支援管理責任者、保育士
21歳の時から8年間認知症対応型グループホームに勤務。
その後、重症心身障害児(者)を対象とした通所施設にて管理職を経験したのち
2020年株式会社土屋に入社。
趣味は将棋、ソフトバレーボール