社会性、経済性、そして人間性について / 鈴木暢大

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社会性、経済性、そして人間性について
鈴木暢大(ホームケア土屋 九州)

その昔、人間五十年と言われていたみたいですが、現在では八十四年ぐらいと言われているみたいです。

たしかに子どもの頃の六十歳はとても年老いたおじいさん、おばあさんという印象でしたが、今ではまだまだ現役世代と思えるのは私だけじゃないと思います。

そんな社会人として働く時期の大部分を、長い長い人生の中で多くを占めてきていると思います。

だからただ漫然と働くより「働く喜びを知る」ということが、「意欲をもって生きていく」ことにつながるのではないかと思います。

寝起きができる家があって、おいしいごはんをたべて、素敵な服を身にまとうことを求めるだけでは、心身ともに充実した生活を送ることはできるのでしょうか。

そんな仕事の三要素として「経済性」「人間性」「社会性」があるのではないかと思います。

「経済性」とは、「働き収入を得ることで、生活を支えること」

「人間性」とは、「目標や生きがいをもちながら、実りあるものにすること」

「社会性」とは、「勤労によって社会に貢献すること」

この「経済性」「人間性」「社会性」の3つのどれに重きを置くかは、それぞれにより異なってくると思います。

また、仕事を続けるうちに3つのバランスにも変化が生じてきます。

今自分はどれを重要視しているのでしょうか?また今後の将来はどれを見据えながら判断し、どれに重きを置いて舵をきっていくのだろう?と常に思案するところです。

その中で生活を持続していくためにも働き収入を得ることは当然必要なことであり、経済を回すためにもとても大事なことです。

資本主義の大前提なのですが、どうも福祉において働き収入を得ることは卑しいことに思われがちなのかと思う節もあります。

しかしそこには先にも上げた、ただ漫然と働くというより「働く喜びを知る」ということで目標や生きがいが必要になり、その人間性が経済性に引っかかってくるものだと思います。

イコールとして社会性に繋がってくると思いますが、ここでの意味合いはそれだけでなく、もう一つの側面としてお行儀よく、周囲と同調し空気を読む。

友達が多くて誰とでもすぐに打ち解けられる明るい性格の人、グループのメンバーをまとめられるようなリーダーシップのある人、それとも社会的なマナーをきちんと守る礼節正しい人。

これは環境の影響を大きく受ける幼少期から保育園・幼稚園と小中高校での集団生活において形成されるといわれています。

つまり“社会性って学習的な側面を持っている”っていうことであり、いくつになっても私たちは自身の努力で社会性をブラッシュアップしていくことができるってことだと思います。

プロフィール
鈴木暢大 ホームケア土屋 九州

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