介護業界の今後予期されている未来について / 川田貴之

介護業界の今後予期されている未来について
川田貴之

近年、日本の介護を取り巻く環境は大きく変化しています。

ここでは、介護業界でどのような課題があるか、その為にどのような対策が必要なのかをこちらのコラムで私なりの言葉でご紹介させて頂きます。 

介護業界で今、様々な問題があります。 

『要介護者の増加』・『人手不足』・『老老介護』・『ヤングケアラー』・『人間関係』・『2025 年問題』・『2040 年問題』など、他にも様々な問題点や課題点があります。 

日本の少子化の勢いは止まらず、人口も減少傾向にあります。その為、65 歳以上の高齢者がどんどん増加していて、以前から介護業界は人手不足も課題となっており、要介護者は増えていく反面、介護職員は足りない状況が続いています。 

その為、『老老介護』『ヤングケアラー』という言葉もできています。 

『老老介護』とは 65 歳以上の高齢者が、同じく 65 歳以上の高齢者を介護することであり、介護業界では近年大きな問題となっています。 

『ヤングケアラー』とは、18 歳未満の子どもが家族を介護している状態を指します。原因としては、共働き家庭が増え、核家族が進んでいるといった背景があります。 

ヤングケアラーの場合、自分自身がそういう環境に置かれていることに気付いていないケースも少なくありません。 

このような状況から、介護職員の 1 人あたりの負担が増えている状況となっております。

このような問題を解決するために介護職の社会的評価を上げることも大切です。 

国の動きとしては、介護の仕事における魅力発信のため、『介護の仕事魅力発信等事業』を実施しています。全国各地でイベントを開催したほか、テレビやラジオ、SNS など民間事業者を使い、様々な情報を提供してきました。 

また、多様な人材の確保と育成も大事になってきます。兼業や副業といった本業とは別の働き方を認めたりする取り組みも行っており、ゆくゆくは全国展開していくことを目標としているようです。 

新たな動きとしては、DX(デジタルトランスフォーメーション)が注目されています。例えばロボットによる介護支援、厚生労働省ではロボットの定義として、『センサーで情報を感知し、判断し動作するといった 3 つの動作を複合的に合わせ、知能化したシステム』と定義しています。こうした技術を用いて、介護を受ける人が自立できるように支援したり、ケアの質を維持することで介護者の負担を軽減させたりする事ができます。 

私が紹介した内容は、ほんの一部ですが、人口が減少している一方で様々な働き方、改革が行われていることも知って頂けたらと思います。 

人間、誰しもが障害を負う可能性もあり、年齢を重ねて老後生活がやってきます。その様なことになっても、より安心して生活ができるように、いまある問題を少しずつ解決していけたらと思っています。

◆プロフィール
川田貴之 ホームケア土屋 沖縄

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