介護との出会いと介護での出会い
尾上亜沙花
はじめまして、入社して3年目。
ホームケア土屋大分のコーディネーターをしている尾上亜沙花です。
私は元々、歯科衛生士をしていました。
しかし、患者数の多い職場では、マイペース、手先が不器用な私は、歯科衛生士に馴染むことができず、就職して3年で転職を考えました。
しかし、なにもしたいことも見つからず、転職するか歯科衛生士を続けるか悩む日々に
姉から言われた一言。
「したいことないなら私が働きよんとこにくればいいやん。」
その一言がホームケア土屋との出会いと、介護職を始めたきっかけです。
専門学生の頃に初任者研修は取得していましたが、実際に働いたことはなく、介護職のイメージが大変・きつい・体力仕事…と、不安な気持ちで、「とりあえず非常勤で3ヵ月働いてみて向いてなかったら辞めよう」と始めた介護職。
初現場はALSのクライアントで、コミュニケーションは文字盤でした。
今まで文字盤に触れたこともなく、そのクライアントを支援するには、目の動きで文字盤の読み取りが必要だったため『こうしてほしい』と伝えてくれていることをなかなか理解することができず、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
間違えながらも何度も何度も繰り返し文字盤を通じてお話をさせていただき、だんだん文字盤のコツを掴むことができました。
クライアントから私に伝えたいことが文字盤で分かるようになったものの、介護スキルはまだまだ低く、医療的ケアもあったため、先輩アテンダントやクライアントが教えてくれたことがなかなか希望通りにできず、厳しい言葉をいただくこともありました。
うまく自分ができないことの悲しさに、やっぱり私に介護は向いていないのかもと思いましたが、3ヵ月は続けると決めていたので、「とりあえずやるしかない!」と思いながら支援へ行きました。
少しずつ医療的ケアなどのコツも分かるようになり、少し心に余裕ができ、文字盤で他愛のないお話をすることも増えてきました。
その中でクライアントから言われた言葉が
「介護技術はまだまだだけど、あなたは私がわがまま言っても素直に感じよく対応してくれる。介護はやればできるようになるけど、性格はなかなかいい方向には変わらないから、今のまんま頑張ってね」
辞めようと思っていた気持ちの中に、やり甲斐をもらえたように感じ、「もうちょっと頑張ろうかな」という気持ちになりました。
入社から3ヶ月経ち、上長と今後のことについてお話する時期がきました。
介護技術はまだまだだけど、クライアントからいろんなお話を聞けて、ひとりひとりに寄り添って働けて楽しい。と思い、「常勤になりたい」と伝え、今コーディネーターをさせていただいています。きっと初現場のクライアントに会っていなければ今のホームケア土屋大分で働いていなかったと思います。
いい出会いとやり甲斐があり、楽しく働ける職業に出会えてよかったと思います。
これからも出会いを求め、小さな声をさがしていこうと思います。
プロフィール
尾上亜沙花 ホームケア土屋 大分
介護を始めた時期:2020年11月
前職:歯科衛生士
資格:歯科衛生士、実務者研修
趣味:カフェ巡り、旅行