ポイントは2つ!相手を多方面から見てみよう
尾上真奈花
ホームケア土屋大分でオフィスマネージャーをさせて頂いている尾上(おのうえ)です。
私には娘がひとりおりまして、生後7か月から保育園に通わせています。
保育園に行きだして1年間は毎月発熱し、それが1週間も続くような生活を送っておりました。当時の職場ではこんなことをよく言われました。
「女の子なのにそんなに熱を出すの?」
女の子は身体が丈夫だし、育てやすいという偏見ですね。
そう!これは完全な「ステレオタイプ」です。
「ステレオタイプ」とは、特定の集団に対する、過度に単純化、画一化された概念のことです。「A型だから几帳面」や「長女だから我慢強い」などといったものもステレオタイプの一例です。
よく見られるステレオタイプの例を挙げてみます。
有名大学を卒業したAさんが居たとします。
BさんはAさんに対して以下のような印象を持ちました。
「Aさんは頭が良く倫理的。そして知識が豊富なんだろうな」
一方Cさんは「有名大学出身者は頭は良いけど、融通は効かないし理屈っぽい。それにどうせ冷たい人間なんだろう」
このようにステレオタイプには【良いステレオタイプ】と【悪いステレオタイプ】に分けることができます。
人間は、自分が所属する内集団から見た場合、それ以外の外集団に対して、このような概念を当てはめがちです。該当する人は数人しか知らないのに、まるでそれがその「集団全体に共通する特性」のように思えてしまうのです。
このようなステレオタイプ化は、無自覚のうちに始まっていることが多く、特に悪いイメージを持ってしまうと、偏見や差別へとつながっていきかねません。
ではこのようなステレオタイプから抜け出すにはどうしたらよいのでしょうか?
ポイントは2つあります!
ひとつ目は、「相手の属しているカテゴリーをより多く知ること」です。
ひとつの側面からだけ見ていると見えなかったものが、違った角度からだと見えることがあります。意識して、違うカテゴリーを探してみるとよいでしょう。
もうひとつは、「相手をよく知ること」です。
実際に接してみると、「実はこうだったんだ!」「思っていたのと違う」ということが出てくるはずです。こうしてステレオタイプに縛られた見方を変えてみると、より良い関係を築くことができると思います。
「脳の癖」であるステレオタイプ化を、完全になくすことはできないと言われています。しかし、少なくとも、自分たちの中に、そのような「単純化する傾向がある」と認識するだけでも、相手への接し方は変わっていき、ご自身を取り巻く環境は、良い方向に違ってくるでしょう。
プロフィール
尾上真奈花 ホームケア土屋 大分
介護を始めた時期:2020年4月
以前の職業:看護師
資格:看護師
趣味:旅行