それぞれの役割~良いチーム作り~
荒井大樹(ホームケア土屋 関東)
習志野事業所を開業してから6月で丸1年が経ち、スタッフも徐々に増えてきました。
性別も年齢も様々、性格も十人十色な中で、1つの組織=チームとして運営をしていくことの難しさを日々実感しています。
会社が立ち上がった頃に、社内研修でチーム作りについての講義がありました。
それは、「チームとはリーダーとフォロワーから成り立つ」という内容でした。
「リーダーシップ」という言葉をよく耳にしますが、同じように「フォロワーシップ」という言葉も存在します。
リーダーシップとフォロワーシップは相互関係にあり、2つが上手く機能することで相乗効果を生み、チームとして成果を上げることができるようになります。
事業所運営においても、リーダーが1人でおこなえる仕事には限界があります。
管理者が事業所の方針を決め、サ責が現場に入ってヘルパーに落とし込み、ヘルパーが支援を実行する。というサイクルによって円滑な重度訪問介護サービスを提供することができます。
「管理者は現場にも入らず事務作業ばかりやっている」というような不満を見聞きすることがありますが、それは役割分担の違いです。
介護に限らずどんな会社でも同じですが、全員野球をやっていては全体が見渡せず、目先のことだけでいっぱいいっぱいになってしまいます。
立場が上とか下とかの問題ではなく、ヘルパーは支援現場の現状(利用者のADLやQOL、サービス内容など)について管理者やサ責と対等に意見を交わす立場にありますし、管理者・サ責は吸い上げた問題を、ケアマネや他職種に報告相談して、解決に向かわせる立場にあります。
管理者が常に現場に入っていないと状況が把握できないほうが問題で、もしそういった環境にあるのなら、それは上述したサイクルが上手く回っていないことになります。
フォロワーはリーダーに対して肯定的な意見だけでなく、適切な批判的意見を進言する役割も担っています。
間違っていると思うこと、上手くいっていないことなどを率直に提言し、リーダーはその意見を真摯に受け止めて、発展的な解決に進んでいくことが良いチーム作りの基盤になると考えます。
プロフィール
荒井大樹 ホームケア土屋 関東
新潟県出身。
18歳で上京し、大学卒業後はアクセサリー販売、インテリア販売と小売業を20年経験。
42歳の時に未経験で介護業界へ転職。高齢者の訪問介護を経て、重度訪問介護へ移行する。
現在は千葉県のエリアマネージャーと習志野事業所のオフィスマネージャーを兼任しながら、地域で一番信頼される事業所を目指して日々奮闘中。
趣味は一口馬主で、現在20頭の競走馬に出資している。出資馬でGIを勝つことが夢。