「個」と「チーム」両方輝けば、いいじゃない!~よいチーム作り~
岡本朱一(ホームケア土屋 高崎)
私のこれまでの介護士としての環境は、非常に恵まれていました。
私が初めて介護士として働いたのが、介護老人保健施設で、未経験の状態でヘルパー2級(今でいう初任者研修)を学校で学んだだけの状態で、介護の世界に飛び込みました。
経験が無いため、専門的な用語は当然馴染みが無く、またコミュニケーションを取ってと言われても、高齢者の方とどう接していけば良いかが全然わからず、ただウロウロしてるばかりでした。
またご利用者に取ってみれば、私は職員なので「○○やって」と声を掛けてくださいます。
しかし駆け出しの私は当然何もできずに先輩職員に伝えに行くのですが、慌ただしく声を掛け辛い状況であったり、伝えられても優先的に行わなければならない事があり、後回しになってしまい、非常にもどかしい状態が続きました。
そんな中で「いいよ。一回見せるから今度私がいるときにやってみて。見ててあげるから。」といってくれた方がいました。
その後も、事あるごとに気にかけて頂き、また指導もして頂いてようやく一人前になり、独り立ちすることができました。
独り立ちできると周りも認めてくれ、またご利用者のお願いに対しても積極的に介入することが出来るようになったため、ご利用者との会話も特に意識せずに行えるようになりました。
もちろん、個が輝くようになっただけではまだチームとしては十分に機能しておらず、今度はチームとして機能するように個々の役割を各々が認識して、自身の役割を果たし、チームとしての結果が残せるようにしていかなければならないわけですが、全体像の把握が出来ないと役割を理解するのが難しく、求めているものとズレてしまったりわからないからやらない等といった事が往々にして起こり得るものです。
チームの軸となるリーダーはそのズレを徐々に軌道修正したり、理解できるように説明したり、時にはチームとして最大パフォーマンスが発揮できるように配置転換なんかも行うわけですが、私の場合は、上司がキチンと話をしやすい関係性を作ってくれ、時にはぶつかったりしたこともありましたが、こまめに軌道修正をして頂き、自身の役割に対する理解を深めていったのだと思います。
自身の考える良いチームは、
①個が輝けるようにしっかり目を配らせて不安・不満を解消する。
②チームが同じ方向に進めるように各自が役割をしっかり把握し、目標設定を行う。であると考えております。
特に重度訪問介護は、現場に直行直帰、なかなか横の連携が難しいため、特に①についてRECOGやline等のツールを使用して、時には直接面と向かう機会を設けて、働きやすい環境を整えていきたいと思います。
プロフィール
岡本朱一 ホームケア土屋 高崎
かなりのインドア派で、YouTubeやNetflixなどの動画サイトやライブ配信サイトで何時間でも過ごせるオタク気質の43歳です。
介護経験は、介護老人保健施設で8年。
施設では、フロア主任を勤めさせていただいておりました。
私のお師匠に当たる方から、ご縁があって土屋に入社。高齢者介護の考えと通ずる所と、異なる所があって日々勉強の毎日です。
保有資格は介護福祉士。