「介護職とメンタル管理」/ 川﨑知子

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「介護職とメンタル管理」
川﨑知子(マーケティング部・訪問介護事業部)

私達が生活している社会は「ストレス社会」と呼ばれています。

変化が激しい、競争が激しい、管理が厳しい、情報が多過ぎる、超高齢化、家族形態の変化、コロナ禍…など原因は様々あり、どの年代も何かしらのストレスにさらされています。

「生きづらい」という言葉が多く聞こえる様になり、誰しも「確かに自分も…」と感じるところがあるのではないでしょうか。

そんな社会の中で、更に「感情労働」と呼ばれている介護職を、職業として選択された方は、特にストレスの影響を大きく受けることになります。

「感情労働」とは、喜怒哀楽の感情をコントロールして職務にあたるものです。

介護の仕事では、利用者やその家族から高圧的な態度をとられたり、理不尽な要求、屈辱的な発言をされた時でも感情を抑えて介護士として相応しい対応をする事が求められます。

この時に湧いてくる負の感情を抑えるのに苦労した経験は皆があるかと思います。

感情労働の問題点は何でしょうか。
まずは「バーンアウト(燃え尽き症候群)」を招く恐れがある事です。

これまで意欲的に仕事に臨んでいた人が、何かのきっかけでやり甲斐を失って無気力・抑うつ状態になるもので、真面目で色々考えてしまうタイプの人や、何でも完璧を求める人がなりやすいと言われています。

また、熱心になり過ぎてしまう介護未経験者や、自分に責任や無力感を感じやすい性格の方は注意が必要かと思います。

他の問題点は、「ストレスが回復しにくい」という点です。肉体労働や頭脳労働に比べて仕事とプライベートの線引きが難しく解決しにくいのです。

他にもうつ状態や依存症などを引き起こしてしまう可能性がある事や、従業員の本音を聞く機会が少ないという事も問題点にあげられます。

これらの問題点から、最終的に一番繋がってはならないものが「虐待」です。そのために介護士のメンタル管理は必要です。
 
介護職員のメンタルケアでは、まずはセルフケアが大切です。休みの日はきちんと休みましょう。

入浴や睡眠で、十分な疲労回復の時間を取るようにしましょう。

自分にも他人に厳しくし過ぎず、完璧を求めないようにしてみましょう。そして自分なりのストレス発散方法を見つけましょう。

ストレス発散をギャンブルやアルコールに頼ってしまうと依存症に陥る場合があり、生活に悪影響を及ぼして更にストレスを増幅させてしまう恐れがあるので考えましょう。

そして1番大切なことは「自分自身からのSOSを無視しない」ということです。

自分の感情を押し込めてしまわず、上司や仲間などに話してほしいと思います。

管理者とコーディネーターは労働時間や休日の管理をします。スタッフ1人1人のストレス対応力や感じ方は違うため、個々を把握したマネジメントが求められます。

スタッフの変化に気付く事が重要で、日常的に相談に対応します。

メンタル管理は早期発見が重大化を防ぎます。会社にできる事は、ストレスチェックや、社内のコミュニケーションを促進する施策、従業員の本音をプライバシーを守りながら聞く相談窓口の設置などがあると思います。

介護人材確保の上で、メンタルケア対応がスムーズに行える形をつくることは会社成長に必ず必要だと考えます。

そして個人的に強く思う事は、アテンダントやコーディネーターの相談役になってくれるマネージャーのメンタルケアを重要視するべきだという点です。

相談を受ける場合には、聞き手のメンタル面が何より鍵になるからです。

現在、早くも2,000名を超える従業員数に成長している私達の会社。まだまだ成長を続けるにあたり、離れていく仲間を作りたくありません。

また日本の労働力が減少していく中で、介護職を選択して日々自己研鑽しながらケアに臨まれる方には頭が下がります。

皆様が安定したメンタルを維持してお仕事を継続できるように、成長に応じた対策が必要です。
 

プロフィール
川﨑知子 マーケティング部・訪問介護事業部

出身地 山口県
40代、愛犬はトイプードル。
病気で主人を亡くしてからシングルマザーに。
休みの日は娘とのランチが楽しみ。

介護福祉士 / 心理カウンセラー / 行動心理カウンセラー/ アンガーカウンセラー

高齢者介護から介護職へ就く。訪問介護・サービス付き高齢者向け住宅・特別養護老人ホームを経験し重度訪問介護へ。

ホームケア土屋北九州でオフィスマネージャーをさせて頂き、現在は本社マーケティング部に在籍。

重度訪問介護で障害者の可能性を広げたい、一緒に働く仲間を増やしたいという思いで活動中。

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