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梅雨 / 雪下岳彦

梅雨
雪下岳彦

6月6日に関東甲信越地方が梅雨入りしました。

九州地方よりも早く梅雨入りするのは珍しいとのこと。

いよいよ、ジメジメしたシーズンがやってきました。

梅雨になると、気分も体調もすぐれないことが多いですね。

「梅雨だる」なんて言葉もあるくらいです。

湿度が高い割に気温は低いため、体温調節がうまくできなくなるのが一因です。

また、寝るときも蒸し暑いような、薄ら寒いようなで、眠りが浅くなってしまいがち。

つまり、梅雨は自律神経機能が乱れやすい時期なのです。

以前、5月病の話を書きましたが、最近では6月に体調を崩す人も多く、「6月病」とも言われます。

新年度になり環境が変わった新入社員の人などが、4〜5月を懸命に駈けぬけた後、その疲れなどから6月頃に心身の不調が出てきてしまうのです。

ジメジメした梅雨の気候も、6月病の一役を買っているのだと思います。

この時期、どう過ごすべきかというと、、、なかなかこれという切れのいい方法はありません。

しかし、一つ言えるのは、「無理をしない」ことです。

この時期に不調になるのは、その人のせいではありません。

梅雨という気候のせいなのです。

うちには猫が3匹います。

太陽が出ている日は元気に遊び回っていますが、梅雨の時期は一日中寝ています。

たぶん、人間も本来は同じように気象の影響を受けているのだと思います。

だから、梅雨時期の不調は、梅雨という気候のせいだと考えればいいのです。

決して怠けやだらけではないのです。

調子が悪かったら、無理をせずに心身を休めて、栄養と睡眠をとって回復に努めましょう。

この時期に咲くアジサイの花を愛でるのも、いいものです。

(著者撮影)

最後に、前回のコラムで触れた第3回 シンビオシスフォーラムの動画がアップされていたので、お知らせします。

▼雪下先生のパート
土屋総研 第3回シンビオシスフォーラム(前編)】 

▼大胡田先生のパート
土屋総研 第3回シンビオシスフォーラム(後編+未公開部分)

プロフィール
雪下 岳彦(ゆきした たけひこ)

1996年、順天堂大学医学部在学時にラグビー試合中の事故で脊髄損傷となり、以後車いすの生活となる。

1998年、医師免許取得。順天堂医院精神科にて研修医修了後、ハワイ大学(心理学)、サンディエゴ州立大学大学院(スポーツ心理学)に留学。

2011年、順天堂大学大学院医学研究科にて自律神経の研究を行い、医学博士号取得。

2012年より、順天堂大学 医学部 非常勤講師。

2016年から18年まで、スポーツ庁 参与。

050-3733-3443