挑戦して失敗したら、それは成果なんじゃないのかい
寺内 勝(ホームケア土屋 大宮)
成果とは・・「あることをして得られたよい結果」である。
対義語には「失点」「失策」「無駄骨」などが上げられます。
近年ではよく「成果主義」「成果報酬」という言葉を耳にする事も多く、また成果と言っても立場によっても規模が違います。
「国家」「企業」「個人」等で大小様々あります。
ビジネスの中での成果で例えてみると、営業部門なら「〇〇社の役員会議で〇〇商品のプレゼンして年間受注額〇〇億円」。
生産部門なら「〇〇機材導入して生産性が向上し人件費〇〇%削減、納期も〇日短縮」と各々の立場、業務内容によって違いがあります。
また目には見えにくく、数字等では表せない事もあります。
例えば「〇〇したことによって社員のモチベーションが上がった」など、成果と呼べる事は多種多様です。
私達の身近でよく聞く成果とは「FAX営業をして10件問い合わせがあった」「毎日移乗の練習をして1人でクライアントの介助ができるようになった」等様々な事があります。
当然ですが冒頭に述べた「あることをして~」のあること、つまり行動を起こさないと得られないものである。
そして成果を生み出すためには
1.目指したい理想を描く
「ケアマネから信頼されるようになりたい」「クライアントから頼りにされたい」等、オフィスネジャー、コーディネーター、アテンダントなどの立場により理想が違う部分もありますが、「少しでも介護分野で困っている方をなくす」は共通理想になると思います。
例えば「毎月300万、前月よりUPさせる」しか理想のなかった場合、とても悲しくなります。そこに人間の想いが感じられないからです。
2.物事を決めつけない
「○○さんは気難しいから△△さんには担当は無理」等最初から決めつけて考えてはいけません。
以前の時点では無理だったことも現在では解決している場合もありますし、「変化」が起きている可能性もあります。
チャレンジ精神は常に心に秘めていてください。
3.出来ることに視点を置き方法を考える
まずは現時点の自分のスキル、環境で何が出来るかを考える。
例えば週4日間の夜勤の新規サービス依頼があったと仮定します。
週2日しか対応できる人材がいないのに成果を上げるためだけに出来ると報告し、結果シフトに穴が開き迷惑をかける事も考えられます。
4.自分に不足している要素を理解する
自分のスキルの棚卸を冷静にしてみる。
極端な例えですが、英語力が全くないのに「英語が好きなので明日から英語の家庭教師をやるように生徒を募集し、月に20人の生徒に教える」という間違った理想と成果を求めることはないように。
不足が分かれば「自力で勉強するか」「他人に教えて貰うか」等、不足要素が分かればそれに適切な対処方法を見つけて補えばいいと思います。
経験値でしか埋められない場合には自らそこに積極的に進んでください。
ほとんどの人は成果を生み出すために考え、悩み、決断し、実行する。
それが失敗するかもしれないが失敗したら分析、また仮説を立てて・・・しながら成果に近づけていきます。
成果だけではなく、そこに辿り着く「経過」「手順」「心」も重要だと考えます。