夢想・想像から、人間たちは歩いてきた
池田憲治(ホームケア土屋 鳥取)
社会性と経済性をバランスよく追い求めるのは、まさに土屋として目指すべき経営の姿で、ソーシャルビジネスと呼ばれるものである。
そして会社を運営するのは人であり、MVVを一人一人が体現することで、目指すべきソーシャルビジネスが成り立つことになると思う。
社会性の部分で言えば、ホームページに乗っているSDGsへの取り組みが、まさに私たちが社会で解決すべき問題である。
私たちが暮らす地球を守ることが、日本を守ることに繋がり、日本を守ることが、地域を守ることに繋がり、地域を守ることがクライアントを守ることに繋がり、クライアントを守ることが、アテンダントを守ることに繋がり、アテンダントを守ることが、土屋を守ることに繋がる。
そうやって、すべては繋がっており、結果として「すべての人に健康と福祉を」になっているのだと思う。
そしてこれが当たり前になった世界は、「平和と公正をすべての人に」という状態にあると思う。
土屋の言葉で語れば、「多様な声が聞こえる交響圏へ」となるのだ。
SDGsも一つ一つを見れば、当たり前だよねというような事ばかりだと思う。
でも、その問題を解決しつつ、経済性も追求していくことはかなり難しいと感じる。
土屋がやろうとしていることは、未だ誰もしなかったようなことも多い。
経済性を求めるにはアイデアが必要だったり、多くの人の協力が必要だったり、時には運も必要だろう。
土屋がソーシャルインクルージョンやダイバーシティコミュニティを体現しようとする姿は、多くの人の心を動かすでしょうし、仲間が増えればその実現はさらに加速していくと思う。
日々の業務では一人一人の思考や行動が表現されるでしょうし、世間には土屋という法人の人間性が問われることになります。
職員一人一人の集合体が法人なので、結局は個人の人間性が問われるだけでしょと思う方もいるかもしれませんが、法人は進むべき方向や速度など、どのように進んでいくかを決定しなければいけません。
これを誤ると離職に繋がったり、コンプライアンス違反等に繋がってしまう。
こういったことを考えると人間性を求められるのは個人と法人だろうと思うのです。
人間性はピラミッドの底辺の部分です。
ここがしっかりしていないと高い山を築くことはできません。
私自身もまだまだ未熟者で、バリューを体現できていない部分も多くあるでしょう。
でも、鳥取の管理者を任されるぐらいは評価してもらっているということでもあります。
今の私を築き上げることが出来たのも、主にサッカーを通じて出会い・経験したすべてのことが大きく関係していると感じています。
育った環境というのも、人間性には大きく関係しているのだろうと思います。
そういう意味でも、「多様な声が聞こえる交響圏」が地域に根付くことで、次の世代も育ちやすくなるでしょう。
そうやって、個人が役割を終えた後も法人は継続性をもって事業が進んでいくようになります。
社会性も経済性も人間性も実現させるなんて理想だし、夢物語だという人もいるかもしれません。
でも私たちは諦めない。
険しい道でもどうやったらいいのかを常に考えながら、少しずつ前に進んでいきたい。