一人一人の「人としての成長」こそ、成果を生む原動力/ 三浦仁義

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一人一人の「人としての成長」こそ、成果を生む原動力
三浦仁義(ホームケア土屋 久留米)

介護業界における商品とは何かと考えた事があります。

私の考えと致しましては、「商品=スタッフ」と思っております。

言葉だけ聞くと、スタッフをモノ扱いにしてるのではないか、とお叱りを受けるかもしれませんが、わかりやすく表現しただけですのでご了承ください。

高齢者介護も含めて施設や事業所としての良いアピールポイントがあっても、実行するスタッフの質(商品)が悪ければ、不平不満が出てくるかと思います。

ですので、このスタッフの質の向上が業績アップに繋がるのではないかと、私は以前から考えておりました。

まず第一に、久留米事業所としてのテーマとして「アテンダントの成長」を掲げました。

技術や知識は現場経験を積んでいけば、おのずと成長は出来るものです。

それ以外に重要視しているのは、「人としての成長」でした。

社会人としての常識や、仕事に対する考え方、モノの見方や考え方の多様性を重視しながらの指導を心掛けております。

アテンダントの成長⇒商品としての質があがる⇒現場の質の向上=成果が生まれる。

と、何を意識しながら教えていくのか、これを経験したアテンダントが未来を想像させるような的確なアドバイスが出来ているか、といつも自問自答しながら頭を抱えておりますが、アテンダントの成長を見守るのは楽しみの一つです。

又、アテンダントの成長の付加価値として離職率の低下に繋がります。

介護業界は離職率が高いのは、まともな教育環境が整っていないのも原因かと思われます。

施設で働いていた時に感じていたのは、人が足らないからとすぐに新人スタッフを現場に入れ、右も左もわからず、まともな教育がされないままなんとなく介護をし、現場の質を落としているとわかっていても、その日の業務を何とかやり過ごすだけの環境で、心身ともに耐えられなくなったスタッフの離職が相次ぐという悪循環がありました。

新人アテンダントの独り立ちには平均2~3ヶ月を要します。

又、離職するアテンダントがいれば、既存のクライアントへの支援さえも人手が回らなくなります。

そうすると、残ったアテンダントの負荷がかかり、質の低下に繋がります。

マネジメントの方向性としては、自己の成長が出来る環境、組織としてチームとして考えて行動出来る人材育成、土屋で働く事が誇らしく思えるアテンダントの育成を目指しております。

私一人では出来ない。

コーディネーターや現場アテンダントと協力しながら、クライアントから土屋で良かったと言って頂けるような支援を続けていけば、自ずと成果は生まれてくるでしょう。

プロフィール
三浦仁義 ホームケア土屋 久留米

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