社会性、経済性、そして人間性について / 竹内利文

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社会性、経済性、そして人間性について
竹内利文(ホームケア土屋 静岡)

今回のテーマは、「社会性、経済性、そして人間性について」。

検索すると、企業の目的や経営理念がヒットします。なかなか難しい・・・。

私には経営者としての経験はありませんが、父が飲食店を営んでいたこともあり、幼い頃から経営者を近くで見て来ました。

少しテーマから脱線しますが、とりあえず父を題材に書き始めたいと思います。

私の父は20年以上前に他界しましたが、色んな意味で天国と地獄を見て来た人だと思います。(余談ですが、父の名前はVシネマで有名な某俳優と同姓同名です)

父は人をもてなすのが好きで、頼んでもない物を勝手にサービスで出すような経営者でした。

これは店の売り上げに関係なく行われ、景気の良い時はいいのですが、景気の悪い時は私達家族の生活に影響した事も・・・。

ここから少し強引に今回のテーマに繋げます。

そんな父でしたが、人間性は◎だったと思います。アンチの方も居ましたが、シンパの方が圧倒的に多かったと思います。

何より人の為に行動する、お客様は勿論、従業員に対する満足度(CS・ES)を常に考えていました。

前述した普段のサービスは勿論、常連客と従業員と共に毎年行われるイベントは、お花見や花火大会、旅行やクリスマスパーティー等、多岐にわたりました。

社会性という観点でも、自身の儲けだけを考えるのではなく、旅行やイベントを行う事で他の事業者との繋がりも大切にしていました。「社会性=社会に貢献すること」とありましたので、結果的に〇としたいと思います。

最後に経済性はどうだったのか。調べると「企業を継続させるために、利益を上げること」とありました。ここは×です。

今思うと、父は自己満足でお客様にサービスをしていたのでは?と感じます。

見栄っ張りではありましたが、利益に対する意識(お金への執着)が余りなく、店を大きくしようとか、綺麗に改装しようとかそういった考えは全くなかった様です。

実際に、父が亡くなる数年前にバブルが崩壊した事も影響し、最終的には父の死去と同時に店をたたみました。

全ての事に言えることですが、存在しなければ何も出来ません。素晴らしい考えや目的があっても、それを実現するためのベースが無ければ「絵に描いた餅」と同じです。

法人・個人に関係なく、会社とはそれらを実現するためのベースだと思います。

私たち「土屋」も同様です。

会社が存続するために利益を出し(経済性)、社員が適正な報酬を得ることで幸せになり、更には仕事に対する遣り甲斐を感じられるようになる(人間性)。

結果的に当社の「ミッション・ビジョン・バリュー」が広く展開される(社会性)事に繋がるのだと考えます。

自己満足で終わらず目的意識を持って、クライアントの為に、アテンダントの為に、自分自身の為に、この仕事に取り組んでいきたいと思います。

プロフィール
竹内利文 ホームケア土屋 静岡

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