私とクライアント ペイ・フォワード~頂いた恩を「お返しするだけ」ではもったいない~/ 浅野竜二

私とクライアント ペイ・フォワード~頂いた恩を「お返しするだけ」ではもったいない~
浅野竜二

ホームケア土屋仙台の管理者として2年半が経ちました。
今ではコーディネーターやアテンダントの皆様のおかげで管理業務に専念することができています。

私がこれまで支援に携わったクライアントは多くありませんが、その中で特に関りが深かったクライアントについてお話しをしたいと思います。

40代男性ALSの方で、奥様と小学生のお子様が2人いらっしゃるご家庭でした。
奥様はフルタイムで働く正社員であり、毎週休日にはお子様にも不自由させまいと連れ立ってお出かけなさっていました。

奥様はそのような多忙の毎日であっても私たちに対していつも気を遣ってくださり、奥様のためにも家族みんなで暮らせる生活を支えていこうと、担当するアテンダントが皆思っていました。

クライアントについてですが、学生時代はサッカーを熱心になさっておられ、県内で一二を争う強豪高校に進学するほどの実力者だったそうです。

この方をMさんとしまして、私は入社して早々Mさんの支援に加わるようになりました。

それ以前に訪問入浴で3、4年の経験はありましたが、身体的なケアの経験をそれほど積んでいたわけではなかったため、実質未経験の気持ちでした。

そのためALSの方のケアの細かさや手順の多さなどに慣れることがなかなかできず、週1回の同行ですが数か月を要しましたし、指導いただいていた当時の管理者に途中で「もう無理です」と言ったこともありました。

それでも粘り強い指導のお陰でなんとか一人立ちができましたので、当時の管理者にはとても感謝をしています。

その後、管理者になってからはMさんからの要望や、時には苦言も頂戴し、管理者として対応に悩むことも多々ありましたが、当時のAM(エリアマネージャー)には、助言や励ましを含めて支えていただき乗り越えることができました。

本当に感謝しています。

また、アテンダントとして重度訪問介護のケアというものを細かく深く学ぶことができたことや、管理者としての対応という仕事について多くの経験をすることができたこと、それによって自信が付き、成長することができたのはMさんのお陰だと感謝しています。

恩返しとは別の言葉で、恩送り(ペイ・フォワード)という言葉があり、「 受けた恩を、別の人に渡すこと(善意の連鎖を広げる)」 という意味だそうです。

これからも管理者として様々な方と関わる中で、常にペイ・フォワードを忘れずにいたいと思います。

◆プロフィール
浅野 竜二 ホームケア土屋 仙台

ホームケア土屋仙台の管理者
資格:介護福祉士 

1977年熊本県生まれたが、その後の人生のほとんどを埼玉県で過ごし、現在は宮城県大和町在住。
35歳の時に埼玉県で訪問入浴介護を始め、他業種を経て重度訪問介護を2022年より始める。

2023年6月よりホームケア土屋仙台管理者となり現在に至る。

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