わたしが思う理想の職場 ~ 免震構造を持った人間関係 ~
重野有香
私が思う理想の職場は、「人間関係」が良いことです。
「人間関係が良い職場」と言いましたが、これは、仲良しこよしの職場を指しているわけではありません。
職員同士、きちんとコミュニケーションが取れ、お互いを思いやり、フォローし合える、そんな職場が私の理想です。
人間、「得手」「不得手」があると思います。
それを理解した上で、互いに助言し合い、フォローできる職場になればいいと思っています。
以前、こんなことがありました。
他者とのコミュニケーションを取ることが苦手な私は、意図しないことでスタッフと行き違いになり、悩んでいました。
夜勤明けで上司の元に向かい、「もう、嫌です。仕事を辞めたいです」と感情のままに話しました。
上司も真摯に向き合ってくださり、話を聞いてくれました。
1人の上司は「きつかったですね。それなら担当を外して他の人に担当してもらいましょう。」と優しい言葉をかけてくださいました。
もう一人の上司は「話はわかりました。それなら、今後、どうしていきましょうか。重野さんの持っている担当スタッフは誰にお願いしますか?担当されているクライアントは誰に引き継ぎますか?」と建設的な話をされました。
文章にすると、後者の上司は冷たく感じますが、私は上司のその言葉を聞いて冷静になれました。
「コーディネーターとして仕事をさせていただいている以上、無責任なことはできない。」
上司とのこの会話がなければ、私はきっと、何かある度に「辞めたい」と口にし、色々なことから逃げて何も成長できなかったと思います。
「今日、支援が入っているから、この書類お願いしてもいいですか」「今日、支援でしょ?これしときますよ」吉塚の事務所ではこんな会話が日常的に聞かれるようになりました。
互いが互いを思いやり、フォローすることが自然とできるようになっていると思います。
アテンダントの皆さんもクライアントと真摯に向き合い、良い支援に繋がるよう、日々寄り添いながら支援してくださっています。
時には考え方の相違からぶつかることもあります。しかし、しっかりと話し合うことができています。
また、自分自身を成長させてくれている環境、互いに足りない所を補い学べる環境は私の理想とする職場に近いと思っています。
働きやすいと思える理想の職場を作っていけるよう努めていきたいです。
◆プロフィール
重野有香 ホームケア土屋 福岡
保有資格:介護福祉士
介護を始めた時期:2006年頃






