視覚障害者が外出先でトイレを利用した時!?
水島恵
今回は、外出先のトイレを利用した時の経験を話してみます。
視覚障害者のためのイベントに参加するため、岡山から東京へ出かけて、会場では介助者がついてくださいました。
イベント開始前にトイレに行っておこうと思い、介助者と移動し、トイレの個室のドアを開き、ペーパーや、流すボタンの場所を確認して、介助者には声が聞こえる範囲で離れてもらいました。
私はバッグをかけるフックを、ドアと壁2ヶ所のどこかにあるだろうと探してみましたが、みつかりません。
介助者を呼んでバッグを預ける選択もありましたが、尿意がピークに達していましたから、予備のペーパーが2つ置けるスペースの台に無理やり置きました。
油断すると落ちそうなのでヒヤヒヤ!
用を済ませて立ち上がろうとした時、バッグが落ちそうになり、慌てて押さえた時、お尻に刺激が・・・?
「あっ、ウオシュレットだ!えっ何故?バッグが当たった?!」
それしか思い当たらない。
止めるボタンも使うつもりがなかったから確認してないし、点字表記も無い。
慌てているので時間の経過はハッキリしませんが、違うボタンを押してさらにトラブっても困るので、恥ずかしながら介助者を呼んでドアを挟んで事情説明をしました。
残念なことに個室は1つしかないので、隣の個室から、どの位置にあるという説明は不可能でした。
仕方なく諦めてドアを開き、介助者さんに入ってもらい止めていただきました。
こんな経験から、時間に余裕があれば使わない場合でも止めるボタンは確認しておいた方が良いな、と深く深く思ったのでした。
介助者も、気をつけた方が良いボタンは伝えて欲しいと思った出来事でした。
◆プロフィール
水島恵
水島 恵(59歳)
岡山市在住
視覚障害(先天性緑内障)
岡山県UD推進アンバサダー
指圧・あん摩・マッサージ師
着付け1級(認定)
趣味は編み物、料理(特にスイーツ)、カラオケ、旅行、和装、講演・講座巡り