『介護の人員不足と介護ロボット』~他人だけど、同じ「ひと」と「ひと」。ロボットよりは遠くない。~
宮里清瑚
ホームケア土屋沖縄の宮里清瑚と申します。
土屋に入社し、今年2025年で4年が立ち、5年目に突入しました。
現在、ホームケア土屋沖縄事業所の管理者として従事しています。
2025年1月現在、沖縄事業所の重度訪問介護サービスを利用いただいているクライアントが15名。
その15名の方々の生活を支えているアテンダント37名、コーディネーター2名、管理者1名、計40名の従業員で沖縄事業所を支えています。
土屋は「探し求める小さな声を」という理念のもと、常に新しい声を求め、日々地域へ周知活動を行っております。
周知活動を行っている中、重度訪問介護を必要としている方は多くいますが、残念ながらその全ての声に応えることができていないのが現状です。その1番の要因としては人員不足。
当然ですが、担い手がいなければ、必要としている方の声に応えることもできません。
一般的な世間のイメージとして、「介護」と聞くと、皆が口を揃えて「大変そう」と言います。
介護に限らず、どの仕事でも人によって「合う、合わない」、はもちろんあると思いますが、一度やってみて、個々で判断し、
そこで始める前には想像できなかったやりがいや楽しさを見出していくことで、仕事の「楽しさ」が出来上がっていくのではないかと思っています。
また、介護や福祉の業界のみならず、どの業界でも人員不足に悩んでいる会社や企業は多いと思います。
最近のコンビニやスーパーなどではセルフレジが増え、人員不足の問題を解消しています。
介護の人員不足の問題は、よくメディアなどでも取り上げられ、時々話題になるのが「介護ロボット」の導入です。
私も、単に人手不足の問題であれば、「介護ロボット」の導入に賛成です。
人手がなくても必要としている方への介護をロボットが介助してくれる・・・これほど頼もしい存在はありません。
介護ロボットの導入で介護職員が要らないというわけではなく、結局介護は「ひと対ひと」の仕事です。
当然、人手は必要です。
全ての介護を「介護ロボット」で済ませるのではなく、「ひと対ひと」という介護の本質的な部分を忘れずに介護をしていけるかが、極めて重要になると思っています。
人手不足の問題として、私たちができることとしては「介護」という仕事を多くの人に知ってもらうこと。
介護の仕事はどうかと聞くと、「自分には合わない」「不安」「大変そう」と、大抵同じ言葉が返ってきます。
介護だからそうではなく、どの仕事にも同じことが言えます。
まずは自分の先入観を捨てて、「介護」という仕事をより多くの人に知ってもらえたら嬉しいなと思います。