重い障害を持っていても外出する楽しみを諦めない!
二又里恵
このコラムをご覧いただいているみなさま、いつもお読みいただきありがとうございます!
みなさまにおたずねしたいことがあります。
みなさまの生きがいや楽しみって何でしょうか?
人生における生きがいとは「生きることの喜び・張り合い」「生きる価値」のことを指します。
「生きがい」を持つことで、「生活の質(QOL)」が向上し、認知機能や健康状態が改善するとも言われています。
また、長寿や心血管疾患にかかるリスクが低く、死亡率も低いというデータもあるそうです。
精神的なメリットもあり、活動量や人との交流が増え、うつ病防止などの病気の予防にもつながります。
自分らしく生きるために必要なことではないでしょうか。
私の関わっているクライアントは、みなさん外出がお好きです。
コストコが大好きで、そのために病院受診や歯科検診を頑張っている方。
高速道路でのドライブを楽しみにしている方。
好きなアーティストのライブに何度も足を運んでいる方。
落語が好きで寄席へ立ち寄られる方。
このコラムが掲載される頃には、西城秀樹さんのファンの方と一緒に、秀樹さんのお墓参りやゆかりの地を巡る旅を終えて思い出話をしていると思います。
新幹線を利用し、2泊3日の旅行です。
もちろん、私たちが安全面に気を付け、外出を楽しむお手伝いをします。
私たちの支援内容に「移動支援」があります。
重度訪問介護はクライアントのご希望に合わせて柔軟に支援を行うのですが、その中で外出に付き添い見守るという支援内容があるのです。
ここまでの話を聞いて驚かれる方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、私がこの重度訪問介護の仕事に就いて一番びっくりしたのは、今挙げたような「一人暮らしを楽しまれている方が多い」ということです。
重い障害があっても実現できることは多いですよね。
私たち支援者も負けないように、人生を楽しんでいきたいと思います。
◆プロフィール
二又里恵 ホームケア土屋 久留米
地元の商業高校卒業後、事務職は合わないと思い歯科医院に入職。
その後、障害者のガイドヘルパーをしている頃に両親が入院。
これを機に転居、いったん福祉職を離れて飲食店へ就職し、その間にヘルパー2級を取得。
令和元年5月、前会社(介護)に就職。
令和2年10月、株式会社土屋入社。
令和2年12月、実務者研修修了。
令和4年3月、久留米事業所コーディネーター昇格。
令和4年4月、介護福祉士登録。
ミニチュアダックスフント姉妹犬2匹と同居しており、癒されて生活しています。