投げ手と受け手の気持ち~人と人なら必ず起こる誤解を解いて~ / 永田健一

投げ手と受け手の気持ち~人と人なら必ず起こる誤解を解いて~
永田健一

もうすぐプロ野球が開幕します。

テレビニュースは、各球団のキャンプ報道を盛んにするものの、ほとんど投手のピッチング映像を流しています。もちろん投手は連日投げ込みをしています。しかし、それを受けている捕手の事はなかなか報道されません。捕手は、本調子ではない投手の投げた球にも「ナイスピッチング!」と盛り上げている。どのような気持ちで捕手は球を受けているのか?また、投手は捕手の事をどのように考えているのか?

これを介護と重ねたら、「介護者は投手で、捕手を被介護者」とした時に、介護者、被介護者はお互いの事をどのように考えてるのか?改めて考えてみました。

介護者は、被介護者の変化を見逃さずに気づかなければなりません。その為、不安や迷いが生じるかもしれません。また、良い介護ケアをするために他職種と協力したり、情報収集したりする必要があり、疲労やストレスが溜まってしまうと聞いた事があります。

被介護者の方は、概ね、ADLが低下することに対して不安を感じています。その事実を受け止め切れず、ご自身を不甲斐なく感じてしまう方も多いと思います。それにより、介護者の気持ちや行為に対して額面通りには受け止められない方も中にはいらっしゃるかもしれません。また、介護者に対して不満をぶつけてしまう可能性もあります。

お互いの感情の相違を解消する為にも介護者は相手の気持ちを考え、会話、傾聴を意識していく必要があると考えます。被介護者は様々な負の感情、不安を抱えています。介護者が、被介護者の不安を軽減する為には、会話の機会を増やして自分の考えや気持ちを伝える必要があります。直接伝えるのが難しい場合には、ご家族やケアマネージャーを通して気持ちを伝えてもいいと思います。

お互いの事を知り、考え、行動を起こしていけば双方の壁は無くなると信じています。

本日も笑顔で爽やかな気持ちで支援に努めます。

ありがとうございました。

◆プロフィール
永田健一 ホームケア土屋 長崎

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!