介護を意識したのは「占い師のお告げ」がきっかけ!?
松本あゆみ
私が介護を意識したきっかけは10代後半に、当時神奈川県に住んでいた姉の家に遊びに行ったときのこと。TVで何度か観た有名な占い師に「あなたは介護をする事になるから」と言われた事がきっかけでした。
当時、まだ10代後半で「何十年後に父親か母親の面倒をみる事になるんだろうか??」と思っていました。
そんな事も忘れた20代半ばに、「ハローワークでヘルパー2級の資格取りませんか?」と職員さんに言われた事で「そういえば介護をするって言われてたなぁ、両親の介護の為に資格取ってみるか!」と思い、介護の世界に足を踏み入れました。
介護の仕事は大変な事もありますが、それ以上に楽しい事や勉強になる事が多く、お世話しているつもりがお世話されていたり、癒やされていたり、楽しく仕事をさせて頂いています。
介護福祉士の試験取得の際に「介護の全職種で働きたい!」という目標も出来ました。
父親が病気で入院していたころ、面会のたびに「家に帰りたい。」と言われていましたが、当時の私は施設での経験しか無かった為、訪問介護の選択肢は無く、「もう少し元気になったら帰ろう」と宥める事しか出来ませんでした。
もう少し早く訪問介護を始めていたら、違う考え方や方法を思い付いていたかもしれません。
訪問介護は人の家に行って支援を行う… 掃除、洗濯、料理、排泄ケア、入浴、その他は何をしているんだろう?1人で支援中に家事や災害、急変したらどうするんだろう?困った時に相談出来る人は居るのか?などなど、働く前はそんな不安が有りましたが、いざ働いてみると「一対一のケアは密度が違う」と思いました。
訪問介護では、クライアントの求めている事を考えながら支援を行う為、施設で働いていた時よりもっとやりがいのある仕事だと思います。
もちろん、どの介護現場でも利点は有り、施設ではスキルの引き出しが増えますし、デイサービスでは介護予防を学べました。
重度訪問介護では、医療的ケアを必要としているクライアントの支援を通して、コミュニケーションの大切さや、自分の仕事の仕方や考えはクライアントの為になっているのか?尊厳は保持出来ているのか?まだまだ自信が有りませんが、失敗や反省をしながら少しずつ成長出来ればと思っています。
これから出会うクライアント、母親、主人……と、介護人生の先は長いですが、仕事を通して介護士として人として、伸びしろは無限大と捉え、ポジティブに勉強したいと思います。
駄文ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。
◆プロフィール
松本あゆみ ホームケア土屋 久留米
デイサービス、グループホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅内デイサービスを経て、重度訪問介護に従事。
趣味:食べ歩き・観葉植物のお世話・日曜大工