私達(クライアント)だって外出したい! / 三浦仁義

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私達(クライアント)だって外出したい!
三浦仁義

私が重度訪問の仕事についたのは、約10年前。それまでは高齢者介護の施設で働いていましたが、自分の見解を広げる為に、他の重度訪問介護事業所で働き始めました。

高齢者施設においての外出は、主に外出レクリエーションが思い浮かばれます。

当時は、重度訪問介護については外出のイメージがまったくと言って良いほど思いつきませんでした。

外出には『移動支援』の制度の申請が必要ですが、区分4~6の重度訪問を利用している方は、身体・生活・移動支援を含んでおりますので、利用は可能です。 

外出先は多種多様で、病院受診や買い物が多く、移動手段はバス・電車・地下鉄・介護タクシーと、普段私たちが利用している公共交通機関を利用します。

外出機会が多くなると、バスに乗る際の車椅子スロープを運転手に代わって準備をしたり、施設のエレベーターやトイレの場所がどこにあるか把握できてきます。

例えば「移動支援6時間希望」とあった際は、当日の天気情報や、事前に行きたい場所のヒアリング、公共交通機関の時刻表、トイレの場所や、食事をどこで食べるか等、下準備を念入りにしたり、時間があれば下見をしたりとしていました。

変わった外出先と言えば、市営プールに一緒に行き、お互い水着に着替えて、歩行練習やビート版を使ってのバタ足、体を支えての背泳ぎなどを一緒に行う事もありました。

後はアーティストのコンサートや、野球観戦を一緒に行ったりもしました。

土屋に入社してからは、外出する機会は減っては来ましたが、アテンダントだけでなくクライアントやご家族にも、公共交通機関を利用しての外出利用の説明をすると、「是非活用してみたい」とのお声を頂いております。

 

コロナ過での外出自粛期間が緩和された中、クライアントの外出意欲が高まっていますので、一緒にどこに行きたいか話し合いながら、楽しい思い出を作れるようにしたいと思います。

プロフィール
三浦仁義 ホームケア土屋 久留米

地元の大学卒業後、営業や飲食業を転々とする。28歳の時にハローワークの職業訓練にて、ヘルパー2級を取得。地元の有料老人ホームに就職する。
その後、自身の視野を広げる為に、グループホームや重度訪問介護の他事業所、特別養護老人ホームを経て、令和元年5月に前会社に就職。令和2年4月にコーディネーター昇格。

令和3年9月より、久留米事業所のオフィスマネージャーに就任。

有資格:介護福祉士。

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