未経験なのに、痰吸引なんかできるのか…?~介護職になってみて~
日髙健太
初めまして、記事をクリックしていただきありがとうございます。
今回コラムを書かせていただけるとのことで、下手ながらも皆様に伝わるよう精一杯記事を書かせていただきます。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
今回のコラムでは、私が介護職に就くこととなったきっかけや、働いてみて思ったことを書かせていただこうかと思います。
私は沖縄県出身の沖縄育ちで、現在は福島県のホームケア土屋郡山でコーディネーターをさせていただいております。福島県に引っ越ししてきたのは1年と10か月程前で、初めて介護業界に入ったのは沖縄県です。沖縄県で生活していた時のことを交えながらお話させていただきます。
私は沖縄県の高等学校を卒業してから、当時アルバイトで働いていた沖縄料理の居酒屋にそのまま就職しました。そこの居酒屋は地域で人気があり、テレビの取材なども入ったことのある、1日で多いときには100人以上のお客様がくる店でした。
そのお店で2年間働いたあと、姉の紹介で重度訪問介護を提供している自立生活センターに就職しました。ちょうど転職を考えていたタイミングということもあり、その時の私はあまり深く考えずに介護の業界に飛び込みました。
自立生活センターは障害当事者が、自分が好きな地域の中でヘルパーなどを利用しながら自立した生活が送れるよう支援する団体でした。
そこで私の姉は障害当事者をしながら事務とヘルパーをしていました。今思うと変な姉だなと思います。
私は無資格・未経験でしたが、自立生活センターで重度訪問介護の資格と3号研修の資格を取得し、重度訪問介護が介護デビューとなりました。初めて入った利用者さんは重度訪問介護ということもあり、喀痰吸引などもある呼吸器ユーザーの方でした。
当時の私は基本的な介護技術すらなく、同行で先輩ヘルパーさんと利用者さんに教えてもらいながら現場に入りました。
最初のお宅に伺った時の緊張は今でも覚えています。何の知識や経験もない私がお宅に伺っても迷惑じゃないかな?などと考えていました。
そこで利用者さんに言われた一言がとても心に残っております。
「私たち利用者はヘルパーがいないと生活ができないから、この仕事に興味を持ってここに来てくれたことがとてもうれしい。ありがとう。」
その一言で、「未経験の自分でも利用者さんのためになれるんだ」と思いました。
また、この介護のお仕事は介護スキルもとても大切なことだと思いますが、私は利用者さん一人ひとりに向き合うことが一番大切だと思います。利用者さんの望んでいること、考えていることに向き合うために、まずはコミュニケーションをとってみてほしいと思います。
私はこれから来る新しいアテンダントや、アテンダントになろうか迷っている人にお伝えしたいことがあります。
「無資格で経験がなくても大丈夫!とりあえず1回飛び込んでください。飛び込めたあなたなら大丈夫。なんくるないさ~」
プロフィール
日髙健太 ホームケア土屋 郡山
資格:実務者研修
沖縄県出身
沖縄県で重度訪問介護を2年経験し、ホームケア土屋郡山へ