もしもあなたが介護されるなら、どんな介護がいいですか？～重度訪問介護ってどんな仕事？～
二又里恵
私が土屋に入社した経緯について、こちらでお話したいと思います。
事情があり飲食店で働いていた時に、ふと、以前勤めていた「障害者福祉に関する仕事に就きたい」と思い始めたのがきっかけでした。
何気なく求人を見ていた時に「重度訪問介護」支援員、という仕事が目にとまりました。
初めて聞く言葉でした。
居宅介護とは何が違うのだろう？
そう思い調べてみました。
「居宅介護」とは事前に設定されたプランに基づいて支援を行う事で、食事を作り召し上がっていただくなどの「家事援助」、トイレへ誘導し、排泄していただくなどの「身体介助」があり、高齢者介護でよく知られている支援内容です。
では、「重度訪問介護」とは…？
事前に設定されたプランに縛られない、総合的な支援、長時間の支援、見守り、とあります。
また居宅介護と重度訪問介護では、できないことの内容が少し違うので驚いたことを覚えています。
「見守り」って…？
こちらも聞きなれない支援内容なので疑問に思いました。
クライアントのそばで待機をして、一緒にテレビを見て歓談する。
気管切開や人工呼吸器装着者に、喀痰吸引等の医療的ケアに備えて寄り添う。
ALS、筋ジストロフィーなどの難病患者の「水が飲みたい」「暑い寒い」等々に備えて対応する。
重度行動障害があるクライアントの突発的、衝動的な危険行為を回避制御する為の見守り。
…とあり、私が以前仕事していた内容とは全く違うことが分かりました。
心も体もクライアントに近い場所で支援し寄り添う、それが「重度訪問介護」なのだと。
歯科に勤めていた時、ベテラン歯科衛生士さんに「医療福祉の世界は思いやりの心が大事なのよ」と教えていただいてから、その言葉がずっと頭の片隅にあり、重度訪問介護の仕事内容がとてもしっくりきました。
介護の分野の中ではとても難しい印象を受けたのですが、チャレンジしてみようと思い、それからこの世界に足を踏み入れて、もう5年目に入りました。
いいことばかりではなく、もちろん困ったこともたくさんありますが、関わっている支援者の皆さまと情報共有しながら、クライアントに安心してお過ごしいただけるように今後も努めていきたいと思っています。
プロフィール
二又里恵 ホームケア土屋 久留米
地元の商業高校卒業後、事務職は合わないと思い歯科医院に入職。
その後、障害者のガイドヘルパーをしている頃に両親が入院。
これを機に転居、いったん福祉職を離れて飲食店へ就職し、その間にヘルパー2級を取得。
令和元年５月 前会社（介護）に就職
令和２年10月 株式会社土屋入社
令和２年12月 実務者研修終了
令和４年３月 久留米事業所コーディネーター昇格
令和４年４月 介護福祉士登録
ミニチュアダックスフント姉妹犬2匹と同居しており、癒されて生活しています。
