頭をよぎるその言葉に支えられて / 和田博道

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頭をよぎるその言葉に支えられて
和田博道

皆さんは、自分の仕事に「自信と誇り」を持っていますでしょうか?

ヘトヘトになるまで体を酷使し、ただただ業務に追われる日々に心を痛めた事。

どんなに情熱を持っていても、思い通りにいかず怒りがこみ上げ、自信を無くし、落ち込んだ事。

私自身、10年以上介護業界に携わる中で辛いこともありました。きっと介護現場で働く皆さんも辛い業務の中に楽しい瞬間を見つけ出そうと、日々葛藤しているのではないでしょうか。

ある日、5歳になる息子とテレビを見ていた時のことです。

番組は、両手に痺れがあり、両足は感覚が無い状態の脊髄損傷の方を紹介するもので、ベルトで腰を固定して顎を使って電動車椅子を自由に操縦されている姿が映し出されていました。

私は何気なく「お父さんの仕事はこんな風に手や足が動かしにくい人のお家に行ってお掃除をしたり、ご飯のお手伝いをするんよ」と話しました。

すると息子が、目を輝かせながら『すごい!』『かっこいい!』と言ってくれたのです。

私は、そんな返答が返ってくるとは思いもしなかったので驚きました。それと同時に、とても嬉しかったのを覚えています。

今まで当たり前に仕事をしてきましたが、「実はすごい事なのだ」と息子が教えてくれました。

今では支援中にフッと息子の『すごい!』『かっこいい!』という言葉が頭をよぎります…

今の私は、家族に恥じない仕事を続けることが目標の一つです。

介護は、辛い壁にもぶち当たる事が多いですが、私たちは“かっこいい仕事”をしています。

日々の支援に追われ、忘れがちですが、介護の道を志した皆さんはもともと《人との関わり・コミュニケーションが好き》《誰かを手助けをしたい》という想いを少なからず持っていると思います。

皆さんが自信をもって働ける職場環境を作り、仕事に誇りをもてるきっかけを提供できるように努めていきます。

プロフィール
和田博道 ホームケア土屋久留米

短大卒業後、保育士として6年間就職。保育士2年目にスキルアップを目指し、ホームヘルパー二級を取得する。その後、有料老人ホームに7年間勤める。一人ひとりに向き合った介護が出来ないことに苦悩していた時、重度訪問介護の存在を知る。

令和元年8月に重度訪問介護の会社に就職。その後、株式会社土屋に入社し、令和3年8月にコーディネーター昇格。
現在、5歳の長男と0歳の次男のお父さんとして育児に奮闘中。保育と子育ての違いに毎日刺激を受けながら勉強の日々です。

資格:介護福祉士、保育士、幼稚園教諭
趣味:1人カラオケ(みんなで行くカラオケも大好きです。一緒に行って下さる方募集中です)
   ダーツ(最近あまり出来ていませんが…)

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