ヤングケアラーについて思うこと
高橋沙苗(ホームケア土屋 関西)
新年明けましておめでとうございます。
ホームケア土屋大阪の高橋と申します。以前のコラムから少し期間があきました。月日が過ぎるのはあっという間で、まさに光陰矢の如しです。
先日初めて岡山県の井原市に足を運び、本社をちらっとのぞくことができました。また、大阪より早めに色づいた紅葉を見て、季節を感じたりもしました。
その日のメインは、本社から歩いてすぐの、井原市民会館で行われた『シンビオシスフォーラム~ヤングケアラーの明日について考える~」というテーマのフォーラムに、参加させていただくことでした。
「ヤングケアラー」であった当事者のご経験をお話してくださったり、ヤングケアラーと関わりをもち、勉強を教えたり、孤立させぬよう行動されている方のお話は、とても貴重で勉強になりました。
私自身、10代の頃は身内も元気でしたし、「ヤングケアラー」どころか、介護という言葉、意味すら知らないような感じで、違う世界にいたと思います。
最近では、テレビやネットでも取り上げられているほどヤングケアラーは増加の一途を辿っています。
高齢出産であったり、障害があって体が思うように動かず、他に頼れる人がいなくて子どもに支えてもらっている方が増えているのかなと考えます。
家族間の問題は表に出にくく、声をあげなければ見つけてもらいにくく、難しい問題だと思います。
子どもだけで抱え込まずに、身内や周りの大人に頼って、「負担を分散させる」ことができれば、「自分の時間を確保」できたり、「他のことに時間を割くこと」ができると感じるので、家族間だけで解決しようとせず、社会一体となって解決していくことができればいいと思います。
しかし、現実は様々な家族がいて、関係も複雑だったり、恥ずかしさやプライド、劣等感があったりして、マニュアル通りに行くことが難しい場合もあるとは思いますが、子どもを孤立させず、大人が関わって傾聴する、協力する姿勢をもてば、少しずつ変わっていくのではと考えます。
わたしより若い世代、平成や令和に生まれた方達が、人生経験をたくさん重ねた方達と共に生きやすい、生活しやすい、希望をもてる未来に、更に発展する社会になるよう、日々願っています。