「私を成長させてくれた『介護のお仕事』」/ 奥永孔太郎

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「私を成長させてくれた『介護のお仕事』」
奥永孔太郎(ホームケア土屋 九州)

私は、これといった夢や将来のビジョンをもたないまま、学生時代を過ごしました。

なにをやっても中途半端で、何事も最後までやりきれたことが無いように思います。

友人から介護の仕事に誘われた時も、特別強い想いを持っていたわけでもなく、「他にやりたいこともないしやってみようかな」という感じだったのを覚えています。

最初の面接では、「自分は人と関わる事が好きなので、誰かの役に立てる仕事がしたいと思いました。」と、半ば、自分に言い聞かせるように話していました。

実際に、介護の仕事に携わってみての印象は、「思っていたよりむずかしい」でした。

立ち上がりの時の支え方、横について歩く時や、車椅子を押す時の自分の位置や歩幅、細かいところを上げるときりがないくらい、小さな配慮が多く必要な仕事だと感じました。

オムツの扱いが本当に苦手で、先輩から「不器用だね」と言われました。

施設内の様々な業務を「スムーズにこなすこと」ができず、時間がかかってしまうので、他の職員さんたちに迷惑をかけてしまうことも多々ありました。

自分には向いていないのかなと悩んだ時もありました。ただ難しい分、やりがいは感じていたので、「とにかくやれるところまでやってみよう」と思いました。

介護の仕事を楽しいと感じるようになったのは、3年ほど経ったくらいだったと思います。

自分の介助に対して「ありがとう」をもらったり、笑顔をみせて下さった時は、本当に嬉しい気持ちになりました。

ご利用者の方々に「もっともっと楽しく過ごしてもらいたい」と考え、外出行事やレクリエーション等もどんどん企画しました。

その中で、自分が考えたアイディアや意見を周りに伝えることができるようになりました。

介護の仕事について8年経った時に、重度の障害を持たれた方の支援に初めて携わりました。

同じ介護の仕事で、「こんなにも違うのか」というくらい、驚きが大きかったです。

また1から再スタートの部分が多くある中で、これまでの経験をうまく生かせた場面もありました。そんな時には、今まで気づけなかった自分自身の成長を感じることができました。

以前の私だったら挑戦もせずにあきらめていた様な、大きな壁に当たった時でも、いつの間にか、「どうすればいいかみんなで考えて、解決していこう」という、前向きな気持ちも持てるようになりました。

介護の仕事を通して、気付かないうちに、介護技術だけではなく、介護に対する想いや考え方、さらには、「自分自身の心」も大きく成長できたように感じます。

その後も介護の道一本でやってきて、早15年。

今も、土屋で色々なアテンダントやクライアントと出会い、日々成長する機会を与えてもらっています。

介護の仕事は、「人と関わることで自分自身がどんどん成長していける」素晴らしいお仕事だと思います。

今なら胸を張って言えます。

「私は人と関わることが好きなので、これからも誰かの役に立てる仕事をしていきたいです。」

プロフィール
奥永孔太郎 ホームケア土屋 九州

介護事業部 九州ブロック
ホームケア土屋北九州 オフィスマネージャー
介護福祉士、サービス管理責任者、児童発達支援管理責任者、保育士

21歳の時から8年間認知症対応型グループホームに勤務。
その後、重症心身障害児(者)を対象とした通所施設にて管理職を経験したのち
2020年株式会社土屋に入社。

趣味は将棋、ソフトバレーボール

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