こっちが不安になってる場合じゃない!!~介護と私~ / 近藤祐輔

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こっちが不安になってる場合じゃない!!~介護と私~
近藤祐輔(ホームケア土屋 静岡)

私が介護の事を考える様になったのは「父」の存在です。

今は亡き父ではありますが、今から10年ほど前、父が60歳の頃に物忘れがあるため、病院で検査をしてもらったところ、「アルツハイマー型認知症」と診断されました。

私は別居でしたので、その時は特に深く考えることもなく軽く受け止めていました。

私自身があまり実家には帰らなかったため、最初の頃は父の変化には気づかずにいましたが、診断を受けてから5年ほど経過した頃から、たまに帰った時に会うとあからさまに普段の父とは様子が違うことに衝撃を受けました。 

その頃から家族の大変な話や、介護のサービスを使うようになっている様子などを聴いて介護職に興味を持つようになりました。

高校から家を出て生活をしていたため、何か力になれないかと、いろいろ考えているうちに介護の仕事をしようと決意をして『ホームケア土屋』の門を叩くことになりました。

最初は、ホームケア土屋が行っている『重度訪問介護』というものが何か解らない状態ですし、全く経験もない仕事なので只々不安でしかありませんでした。

私の中では、介護とは高齢者を支援する事と思っていましたが、勤務初日に訪問させていただいた方は意識障害のある方で、第一印象としては不安しかありませんでした。

しかし、一日一緒に過ごさせていただき、帰るときには不安というよりむしろ、また来たいし、もっといろいろと覚えたいという思いになりました。

日々の仕事をする事により『重度訪問介護』を勉強し、いろいろな方とお会いする機会をたくさんいただく事でどんどん介護という仕事の楽しさにはまっていきました。

『どんな障害があっても、住み慣れた地域、家で生活をする』とは大変な事ではあるのに、実現するために様々なハードルを越え、この重度訪問介護を作り上げてきた人たちの苦労とすごさは只々尊敬するばかりで、この制度を作り上げてくれた事に感謝の気持ちがいっぱいです。

仕事をしていると、まだまだ重度訪問介護の制度を一人でも多くの方にお伝えしたいし、問題点や課題なども多くある事も感じますが、これから様々な思いを持ち在宅生活を実現させていくことで、制度がどんどん広がり、重度訪問介護が使いやすくなるように日々の仕事を頑張り、在宅生活で困っている方々にホームケア土屋の力で、よりよい生活に変えていけるように頑張りたいです。

プロフィール
近藤祐輔ホームケア土屋 静岡

オフィスマネージャー
出身地:愛知県豊田市 現在、浜松市在住
趣味:サーフィン
やりたい事:庭をDIYにてリフォーム(勉強中)、今年は家族でキャンプに行く

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