猛暑一段落、でも平年より暑いですよ!
雪下岳彦
暑かったですね!
東京都心では35度以上の猛暑日が9日間続きました。
40度を超える場所も続出し、6月としては異例の暑さでした。
そんな猛暑も一段落して、今週は少し暑さが和らぐようです。
しかし、それでも平年よりは暑いです。
たとえば、東京の平年気温は25度くらい。一日の最高気温は28度ほどです。
一方、今週の予報を見てみると、30度くらいの日が多いようです。
つまり、この時期にしては暑い日がまだ続いているのです。
平年だと梅雨の最中であるこの時期に、段々と体が暑さに慣れていきますが、今年は梅雨明け後、一気に気温が上がってしまったので、体が暑さについて行けず熱中症になる人も多かったです。
この猛暑がいったん落ち着いたからと言っても、無理は禁物です。
猛暑の期間に蓄積した疲労がたまっているのです。
また、今週は台風が近づくため湿度が高くなるので、気温が多少低め(繰り返しますが平年よりは高い)だとしても熱中症には警戒が必要です。
対策として大事なのは、しっかりと睡眠と水分をとることです。
暑いと眠るのも一苦労ですが、エアコンを使ってでも快適な環境を作った方が眠りやすくなります。
今は涼感のある寝具や寝間着もたくさん販売されているので、そういうものも活用しましょう!
そして、水分補給はこまめに。
また、いざという時のために、OS-1といった経口補水液を常備しておくといいです。
水分をとれていないときや尿の色が濃いときは、経口補水液を取る方が水分とミネラルの補給ができて、より効果的です!
私は起床後にコップ1杯の経口補水液を飲むようにしています。
睡眠中は水分補給ができないので、起床後にまず水分を摂取することを習慣にしています。
猛暑後の気温低下に惑わされず、くれぐれも無理をせず、過ごしていきましょう!
プロフィール
雪下 岳彦(ゆきした たけひこ)
1996年、順天堂大学医学部在学時にラグビー試合中の事故で脊髄損傷となり、以後車いすの生活となる。
1998年、医師免許取得。順天堂医院精神科にて研修医修了後、ハワイ大学(心理学)、サンディエゴ州立大学大学院(スポーツ心理学)に留学。
2011年、順天堂大学大学院医学研究科にて自律神経の研究を行い、医学博士号取得。
2012年より、順天堂大学 医学部 非常勤講師。
2016年から18年まで、スポーツ庁 参与。