私もどうにかやってみました!あなたもどうですか?~重度訪問介護の資格を取って働いてみて思うこと ~
坂本友志(ホームケア土屋 茨城)
ホームケア土屋 茨城事業所の管理者の坂本です。
今年の1月1日から新たに茨城県の水戸市に事業所を開設し、株式会社土屋のミッションでもある「小さな声」を探すため日々、慣れない車を安全運転で走らせています。
今回のテーマである「重度訪問の資格を取り働く」という事で、茨城事業所を立ち上げてまだ間もないという事もありますので、私の自己紹介も含めて改めて経験談を書いていきたいと思います。
私は、年号が平成から令和になるタイミングで長年勤めていたWEB業界を辞めて、介護の世界に飛び込みました。
転職期間は、1度きりの人生だから同じ業界ではなく、自分のしたい事、その中でも地域貢献できる仕事がしたいという事で、選択肢として自然と介護業界も現れてきました。
(現在、茨城事業所で一緒に働いている友人の影響も大きかったと思います)
転職活動していた時に、テレビで当時30代のALSの女性のドキュメンタリー番組が放送されていました。
その番組内では、友人の結婚式に行く為にヘルパーの方も一緒に同行して吸引などを行っている光景も流れていたと思います。
そして、土屋の会社説明や面接を通じて、テレビで見ていた光景が重度訪問介護だと知り、これは何かの縁だと確信して入社しました。
入社後も色々経験させていただいたのですが、私の初めての重度訪問介護のクライアントは脊椎損傷の方で、気管カニューレ内の吸引をさせていただきました。
初めて医療的ケアが必要な支援という事でご本人、家族が丁寧に指導、協力してくださり、最初は緊張で震えておりましたが、徐々に回数を重ねるごとに上達していきました。
その後も、以前、海外で暮らしていたALSの奥様の支援に入った際は、私も海外に行っていた経験もあり、奥様が描いていた油絵のお話を文字盤を通じて行うなど貴重な経験をさせていただきました。
ただ、私の重度訪問介護で大きな出会いとしては、独居の脊椎損傷の男性の支援に入らせていただいた経験が一番大きいものでした。
若い時代に交通事故で脊椎損傷になり、施設から地域に生活を移し、現在も働きながら重度訪問介護を受けている方で、ご本人のこれまでの介護経験について深く聞いていくにつれ、私自身も考えさせられ、遠回りしているような事であったり、経験も無駄ではなく全て繋がっているんだと重度訪問介護を通じて確信しました。
誰しも無駄な人生なんて一つもない。
生きるについて常に考えられる仕事、それが重度訪問介護に出会って働いてみて思う事です。
東京から茨城に移動して思う事は、地方で重度訪問介護を利用する人、ご家族は、今もヘルパー不足で大変な日々を送っています。
多くの方に重度訪問介護の存在を知っていただき、一緒に働いていただける方が増えていくと嬉しいです。
プロフィール
坂本友志(さかもと ともゆき)
ホームケア土屋 茨城 管理者
1983年茨城県日立市生まれ。
保有資格:実務者研修
WEB広告会社を長年勤め、年号が令和になるタイミングで介護業界に転職。
趣味は映画鑑賞、旅行。