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旅企画「MATAたび」第1弾実施① 旅企画のはじまり / 櫻井純

旅企画「MATAたび」第1弾実施① 旅企画のはじまり / 櫻井純

旅企画「MATAたび」第1弾実施①旅企画のはじまり
櫻井純

2021年12月12日(日)、ホームケア土屋鳥取にご協力頂き、土屋・SDGsチームの旅企画「MATAたび」第1弾を実施しました。

「MATAたび」は誰もが日常的に旅や外出が可能な社会の実現を目指すことにより、SDGsを実践しながら当事者の地域・社会参加を支援する取組みです。

第1回目のゲストは、鳥取のクライアント。

コロナ禍で、楽しみにしていた修学旅行が中止となった代わりに、クライアント憧れのスポーツカー乗車の夢を実現しました。

旅企画をSDGsチームに提案させて頂いたのは、まだチームに配属されて間もない春。

土屋の介護の強みを生かして旅の希望に寄り添うことにより、結果的に重度訪問介護や障害等の啓発、また誰でも住み良い街づくりや環境作りを地域との連携により実現したいと提案書を書きました。

観光産業のSDGsへの取組みは観光資源と関係のある自然環境問題に偏っており、特に障害者を対象とした取組みについての対応は著しく遅れています。

特にコロナ禍では感染リスクに配慮することで外出や人と関わる事すら困難となり、SDGs達成への活動に時間・人材を充てられず、SDGsへの取組みに着手できないのが現状。

そこであえて介護業界から観光産業分野のSDGsに先駆けて取組むことを目指したかったからです。

その背景としては私自身が難病や障害と向き合う困難が大きかったと思います。

闘病生活の中で旅行会社を起業して6年目になります。

世の中では外出を阻害する要因が環境のバリアフリーはどうか?心のバリアフリーはどう?

と議論されますが、私達当事者にとってはそんなことはどうでもよく、当事者の外出機会を奪う要因の多くが病気から始まる予想外の困難にどう対応するか、どんな風に一歩踏み出す勇気を持てるか、少しでも元気なうちに自分自身が○○したいという動機が一番大切なことを自分自身が一番実感しています。

企画が通り、チームで旅企画の準備を始めた夏。

真夏日の大阪城公園や公共交通機関を利用しながら環境面の下見と撮影練習を実施。

今では地図アプリやネット検索により様々な情報を得ることができ、お手洗いや休憩場所がどこにあるかまで探すことができます。

しかしながら実際に外出する際にその場所まで到達可能かどうか?例えば車椅子で外出する際も、路面の凸凹や段差、傾斜の有無や疲労感は実際に行ってみて初めて体感できることの方が多いです。

撮影した動画の音声が蝉の声で声がかき消されていたのも実施に当たり良い経験になりました。

SDGsチームの中で当事者視点や情報を共有するために練習した夏は大事な準備期間となりました。

旅企画の計画を始めた秋。

チームみんなで旅企画の名称を「MATAたび」と命名し、可愛らしいイラストの広告チラシを作成。

少しずつ少しずつ形になっていくのが見えながら、いよいよ今回第一弾となるクライアントの「小さな声」実現のために動き出します!

次に続く・・・。

プロフィール
櫻井 純(さくらい じゅん)

1987年 兵庫県加西市生まれ

12歳で急性散在性脳脊椎炎を発症。

26歳で10万人に1人程度の割合で発病する慢性炎症性脱髄性多発神経炎を発症。29歳でシャルコー・マリー・トゥース病の診断を受ける。

常に治療リハビリが必要で一般就労が難しい状態から社会参加への強い想いを持ち、2016年難病障害当事者が運営する旅行会社櫻スタートラベルを起業。当事者目線で障害や疾患に配慮する旅行や働き方の取り組みが、産経新聞 ・The Japan Times・朝日新聞で紹介される。ジャパン・ツーリズムアワードビジネス部門(ユニバーサルツーリズム)連続入賞。

重複障害による筋力低下・感覚低下・激しい痛みがあり、現在も年間約120日程度入院やリハビリを継続。難病や障害の相互理解を促す活動として講演活動・失語症者向け意思疎通支援を行う。目に見えない障害や複数の難病と向き合う当事者の立場から、誰もが希望を持てる優しい社会づくりを目指す。

050-3733-3443