決してあなたは一人ではない!成果を生み出す意思をより集めて
秦 明雄(ホームケア土屋 かながわ)
今回のテーマ「成果を生み出すために」の「成果」とは一体なにか。
まず始めに「結果」と「成果」の違いについて考えを整理したいと思います。
結果とは、何らかの結末を意味するものです。
例えば、スポーツの世界ではアスリートが敗戦した試合後のインタビューで
「今日まで必死にトレーニングをして、やるべきことは全てやってきたつもりです。しかし結果がすべてです。相手選手の実力が自分よりも上だったということです。とても悔しいですが今日の結果を受け入れて、次回は良い結果を出せるように頑張ります!」
というコメントを、誰もが聞いたことがあるはずです。
つまり結果は、自分自身が何らかの行動をした後に、最終的に自分の思い通りになったのか、ならなかったのか、途中経過は一切関係なく、誰が見ても同じ状況や状態のことを意味します。
それに対して成果は、最終的に良い結末を得ることができた場合のみ、かつ途中経過も評価に含まれる場合があるため、誰が見ても同じ状況や状態ではなく、見る人によって異なってしまうものです。
それでは成果を生み出すために、どのようなものが必要になるのでしょうか。
私は大きく分けて3つの要素が、それぞれ関係し合って成果が生み出されると思っています。
まず1つ目の要素が「パーソナリティ」です。
ここでのパーソナリティとは、人格・性格・考え方などの特性的な要素です。
例えば、成果を必ず出したいという「目標に対する強い意志と責任感」や、どんなに困難な壁にぶち当たっても諦めない「忍耐力の強さ」、また信念を持ちながらも凝り固まった考え方に執着しない「柔軟性」や、必ず最後は上手くいくと信じて「明るく前向きでいる性格」などです。
次に2つ目の要素が「知識とスキル」です。
これは物事を成し遂げるためには何事もそのための手段や道具が必要になります。
例えば、美味しいハンバーグを作りたいと思ったとしましょう。
それには先ず、どんな食材が必要でどのように作るのかを知る必要があります。
これが知識です。
そしてその知識を得たからといって、もちろん美味しいハンバーグが作れるわけではありません。
次に必要になるのが食材や調味料、調理具などの準備と、それらすべてを扱うための技術を身につけることが必要不可欠になります。
そして最後の3つ目が「行動」です。
成果を出すための強い思いがどんなにあっても、その成果を出すために必要不可欠な知識とスキルを十分に兼ね備えていても、何もしなければ何も始まりません。
当たり前のことですが、最初の一歩を踏み出す行動を起こさなければ、何ひとつ成果を得ることは出来ません。
また、どんなに優れた能力があっても自分一人だけの力では限界があり、目標が高ければ高いほど達成までの道のりは長く、到底よい成果を生み出す前に断念することになってしまうでしょう。
だからこそ、自分以外の人たちとチームを組む必要があるのです。
お互いもっている長所を活かし合い、また短所は補い合うことで最大限の成果が生み出されるのです。
そして、そのチームが最大限の成果を生み出すために、メンバー各人に求められる行動が「自分が得たい成果よりも、チーム全体の成果を優先する行動」であると私は思っております。
最後までお読みいただき深謝いたします。