今ある「成果」の価値を一歩引いて再認識する
竹内正裕(ホームケア土屋 京滋)
私が所属しているホームケア土屋京滋は重度訪問介護をメインに行っていますので、まずは重度訪問介護における成果について考えてみると、クライアントがその方らしく安心して生活を送れる、それを支えられていることと考えます。
そのためには、最近では古いと言われているPDCAサイクルが、成果をあげるために大切かなと思っています。
目的達成のために計画を立てる(P)、計画に対して行動する(D)、計画どおりにできているかモニタリングしながら検証する(C)、改善点は修正していく(A)。
重度訪問介護だと、介護計画書に基づき支援を行い、モニタリングしながら支援の修正点の洗い出し、改善することでさらに要望、想いに応え続けていく。
そうすることでより良いサービスが提供できる、と言うのは簡単ですが、このサイクルを回していくためには、必要なものがあります。
間違いなくモチベーション維持が大事になってきます。
重度訪問介護は基本的に1対1で行うことが多く、一人の孤独感やこれでいいのかという不安感、クライアントとのコミュニケーション等、様々な感情の中で、モチベーションが低下してくることも、時にはあります。
私も初めて支援に入った際はこういった思いを持ちました。
そこで大切なのが成功体験、小さな成果の積み重ねだと思います。
一つでも、前回よりも上手くできた、コミュニケーションが取れたという手ごたえで、次も頑張ろうと思えますし、クライアントからいただく「ありがとう」も、支援終わりに一言いただくだけで、全てが報われて疲れも吹っ飛ぶほど嬉しいものです。
チームで動いているという安心感も重要だと思っています。
一方向の指示だけでなく、情報を共有したり、皆が発信し相談することで、「自分ひとりじゃない」と連帯感が生まれます。
また、個々の小さな成果にも気づき合えたり称賛できたり、改善点についても、ただの指摘に終わらず建設的に話し合いが行えます。
「探し求める小さな声を ありったけの誇らしさと共に」
このミッションを掲げ、株式会社土屋は活動しています。
ミッションの継続的な達成が、最大の成果だと考えますが、小さな声を探し求めるためには、ありったけの誇らしさ、つまりは土屋社員の満足度の向上も考えていかなければいけません。
私が所属しているホームケア土屋京滋の中でも、小さな成果に気づけたり、称賛し合える環境作りに取り組んでいきたいです。
その先に、大きな成果が待っているのではと思います。