「クライアントとの関係づくり」 よく言う「適度な距離感と関係性」って、どうやってできるもの?/ 菊地雅也

「クライアントとの関係づくり」 よく言う「適度な距離感と関係性」って、どうやってできるもの?
菊地雅也

ホームケア土屋郡山の菊地です。重度訪問介護の仕事を始めて間もなく2年半が経とうとしています。
はじめはクライアントとの関係づくりについて悩む日も多かったように思います。

先輩ヘルパーに同行してクライアントの状況や接し方を聞きながら支援を行う。最初はこの繰り返しでした。

クライアントとどのように接すればいいのか?どのような声掛けをすれば信頼していただけるのか?不安がつきまとっていた自分がいました。

アテンダントの皆さんも同じような悩みはあると思います。

自分が初めて入る現場や、初回インテークなど書面でしか情報がない状況でどのようにコミュニケーションを図っていけばいいのか、また関係性を構築するためにはどうすればいいのか…。

悩みは大きくなるばかりです。

自分は今まで特養の相談員などをしてきました。
あまり参考にはなりませんが、その時に気を付けていたことをお話しします。

新規のクライアントが重度訪問介護を使いたいと思ったら、まず相談員などに相談することから始まります。
さて、事業所に依頼が来たときはどのような状況でしょうか?

実際は結構困ってから(切羽詰まってから)の相談が多いかと思います。
「できるだけ早くサービスを使いたい。何とかしてほしい」これが相談者の主たる思いです。

きっと現状(特に負担になっていること)を詳しくお話しなさると思います。

「傾聴」「受容」という言葉がありますが、自分が相談を受ける立場としたら、全て受け入れることはできるでしょうか? 結構難しいですよね。ではどうしましょう。

相談内容を自分なりにまとめ分類すること、今一番何が必要なのか。
サービスを利用することで本当に悩んでいることは解決するのか?そこから話を進めていくのはどうでしょうか。

メリットだけでなく、デメリットやリスクも説明が必要になるでしょう。

もし、すべてを受け入れる受け答えをしたとして、最初の感触は良いかもしれません。

ですが、どうしてもできない部分もあります。

できなくなってからできない理由を説明するのではなく、まずは自分たちがアテンダントとして何ができるのか、クライアントの望む暮らしを実現するためには何が必要なのか、ゆっくりと時間をかけてクライアントとの関係性を作っていくことが必要だと考えます。

案外、相談者は話を聞いてもらっただけで心は落ち着くものです。
サービスの開始を焦ってしまうより、嘘や誇張のない関係性の構築から始めるのはいかがでしょうか。

人によって相談する時の精神状態は違います。
相談者がどのような気持ちでいるのか、クライアントはどのようなサービスの利用を求めているのか。

初回の顔合わせは入口にすぎません。適度な距離感を保ちながらチーム一丸となってクライアントと接し、クライアントと同じ目標に向かっていくこと、長い時間をかけてゆっくりと信頼性を構築することが必要です。

気が付けば、ホームケアのアテンダントは頼りになる存在になっていることでしょう。

◆プロフィール
菊地 雅也 ホームケア土屋 郡山

ホームケア土屋 郡山
20歳から約22年間介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、地域包括支援センターで勤務(主に生活相談員、介護支援専門員として働いていました)

資格:介護福祉士、介護支援専門員、ガス、アーク溶接、フォークリフト運転免許(製造業の時にとりました(笑))

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