重い障害を持っていても外出できるって本当? 外出できるって素晴らしい~ 障害を持つ人を閉じ込めるのは誰か、何か ~
福嶋佳津子
私は長年、高齢者の介護に携わってきましたが、障害を持つ方たちの生活は想像もつきませんでした。
ある日、クライアントから「実家に帰省して福嶋さん支援の時に帰ってくるから、新青森駅に迎えに来てね」と伝えられた時、「えっ?」「えっ?」と驚きを隠せませんでした。
「新幹線で帰ってくるのですか?ああ、お母さんと一緒に帰ってくるんですか?」
「いや、1人で帰ってくるよ」
「えっ?どうやって?」
「どうやってって。普通に。」
そこから、失礼極まりない質問を沢山し、車掌さんがお手伝いしてくれることをお聞きしました。
障害をもっているだけで、何か特別な生活をしているかと勝手に想像をしており、大変失礼なことをしたと思いました。
普段の生活の中でも、電動車椅子を操作し、買い物や外食を楽しまれています。
また別の、人工呼吸器を装着しているクライアントは、今年お花見に行かれました。
「今年ね、お花見にいこうと思ってるの」とニコニコしながら伝えてくれた時、その時も私は???でいっぱいで、こちらの方にも質問をしました。
訪看さんのご協力のもと、準備するものは何か、最悪なことが起きた場合はどうするのか等を何度も確認し合ったり、介護タクシーの手配をしたこと。
車椅子への移乗の仕方をリハビリの方と打ち合わせし、何度か練習していること。
それまで臥位で体交をメインとされていましたが、体力をつけるために、長座位の時間を作ったりと、生活の中にも工夫がされていました。
計画した日はあいにくの雨でありましたが、「雨だったから降りられなかったけど、車の中から桜は見えたよ」と仰った顔はとても明るく、楽しかった気持ちが伝わってきました。
次は土屋さんに一緒に行ってもらおうと思ってるからと仰ってくださり、その時は、私も絶対に一緒に行きたい!と密かに思っています。
病気を患いパソコンしかすることがないといつも仰るのですが、1つの目標を立てて、様々な方にご相談し、それを実現させる行動力をとても尊敬します。
もちろん、外出することは簡単なことではなく、時には様々な難しい面もお聞きします。
ですが、こういった実際のお話を伝えていき、前向きに外出したい!と思える方が増えると嬉しいなあと思います。
◆プロフィール
福島 佳津子 ホームケア土屋弘前
青森県生まれ、青森県育ちのため暑さに弱く、猛暑が続く夏は溶けそう。
約20年間、老健で介護に携わる。外の世界を見てみたくなり、土屋に転職する。






