あの笑顔を知ってしまった私は、もう施設介護には戻れない
松本あゆみ
重度訪問介護に携わりはじめて約4年が経ちました。
介護経験が10年程ありましたが、初めて「重度訪問介護」の存在を知ったのは、家族が重度訪問介護で働きだしたのがきっかけでした。
デイサービスや施設での経験があるものの訪問介護は未経験で、しかも重度訪問介護って…
1日1時間を何件かまわり時間に追われるのかな?
1対1なので急変時一人で対処大丈夫なの?
興味津々で家族に質問責めにしていました。
家族からは、訪問看護が入っているし、困った時は上司に相談できるし、なにより施設や病院では「早く家に帰りたい」と訴えが多いけど、好きな時間までテレビや映画を見たり、好きなものを食べたり、家で過ごせることは幸せなこと。
YouTubeで重度訪問介護の支援が見れるから、見てみたら?
と勧められました。
介護士では何年経験を積んでも経管栄養や喀痰吸引は重度訪問介護でしか経験できないこと。
訪問介護も経験がなかったので、不安な気持ちと未経験な領域に挑戦できる楽しみと半々でホームケア土屋に就職させてもらうことになりました。
就職後は今までのタイムスケジュールに添った働き方ではない、クライアントの希望に添った支援に戸惑いはありましたが、家での生活ってタイムスケジュールはないもんだと、人それぞれ生活リズムが違うのが当たり前です。
ゆっくりと昼寝している時もあるし、パソコンを使用している時もある。
食事の時間もその日によって違うこともあるし、好きなもの食べたり、晩酌されたり、朝方までスポーツ観戦をしている日もある。
家にいるときは予定変更も当たり前。好きに過ごせるのが利点。
重度訪問介護って大変そうってイメージがありましたが、クライアントの笑顔にたくさん出会えます。重度訪問介護を勧めてくれた家族には感謝してます!
今までの経験を土台にしつつも、クライアントの希望に添った生活のお手伝いができるように何事も柔軟に対応できるように、支援していきたいと思います。
施設で働いていた時に時間に追われて、何かを伝えようとしている入所者とゆっくり話すこともできなかった。
そんな働き方にはもう戻れないし、家に帰りたいと言われる人には、家が一番‼って胸を張って言えるし、微力ながらも精一杯のサポートをしていきたいと思います。
◆プロフィール
松本あゆみ ホームケア土屋 福岡
ホームケア土屋福岡コーディネーター 松本あゆみ
デイサービス、介護老人保健施設、有料老人ホームを経て2021年入職
趣味:ペットと遊ぶこと(インコ4羽)






